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身体性と愛~「her/世界でひとつの彼女」

数年前の作品ではあるけれども、今を予見したかのようなストーリー。
2013年公開「her/世界でひとつの彼女」。
しかし、この副題はなんとかならないのだろうか。。

この映画のテーマは、身体性と愛、だと思った。
身体があるがゆえに、保有したくなる、独占したくなる。それが愛。
でもAIは身体がないので、保有することもされることもない。そこにあるのは一人に対しても万人に対しても同等の愛。それこそが無上の愛のかたちなのか。

それにしても、しょぼくれた中年を演じるホアキンは、他の映画で見せるギラギラしたようなカリスマ性は皆無。典型的な憑依型俳優なんだな。
でも、前半の方で、その中年男性がAIとキャッキャウフフするさまは、ちょっと痛々しい。

本作ではAI・サマンサの声を演じたスカーレット・ヨハンソンの演技が高く評価されたとのこと。自分は吹き替えで視聴したのだが、そちらは声優の林原めぐみが担当。聞き比べてみたところ林原の方が艶めかしいような。自分としてはこっちの方がよかったかな。

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