HOW(どうやって取り組むか)が大切

25年ほど、主に高校生と大学生の部活動でのトレーニング指導をしております。個人事業主になって21年目なのですが、今年はメインの指導先のチームが変わり、それまでとは大きく働き方が変わりました。

昨年までは、19年ほど大学ラグビー部のサポートがメインの仕事でした。
頻度は週3~5日ほどで、それこそ早朝から夜まで、どっぷりとラグビーと大学生に浸っておりました。おかげさまで、この間の私の収入も7~8割はこちらから頂いておりました。現在大学4年となる長男が1歳の時から20歳になるまでの期間だったので、そういう意味では長男を育てることができたのも、ラグビー部のおかげであるといっても過言ではありません。

noteを書くのが今日が初めてでもあるので、もう少しだけ私の仕事について詳しく書きたいと思います。
プロ野球ではトレーニングコーチと呼ばれ、サッカー界ではフィジカルコーチと呼ばれ、ラグビーやアメフトではストレングス&コンディショニングコーチと呼ばれているのが、私の仕事になります。
何をするかと言えば、それぞれの競技パフォーマンスの向上とケガの予防のためのトレーニングプログラムを作成し、それを選手たちに実践してもらうというものになります。
より具体的には、ウエイトトレーニングやスピードやアジリティトレーニング、持久力のトレーニングを指導することになります。
まあ、競技特性によって少し違いますが、言い方を変えれば、デカくて強くて、速くて、かつ試合終盤までもつスタミナがあり、かつ丈夫にするのが私の役割になります。

しかし、これがなかなか難しいのです。
もちろん、私なんかより優秀なコーチの方ならば、問題ないかと思うのですが、歳も54になりますが、相変わらず試行錯誤の連続です。試行錯誤の日々と言ったほうがよいかもしれません。

何が一番難しいかと言えば、「HOW」です。
どうやって伝えるか? そして、選手たちがどう取り組むかです。
仮に私自身がむちゃくちゃ知識と経験値を高め、素晴らしいトレーニングプログラムを作成することができたとしても、肝心かなめの選手自身が前向きに、かつ継続して取り組まない限り、トレーニング効果は望めないからです。

「WHAT」、何を提案するのか、それも勿論、指導者としての力量が問われます。だから、トレーニング指導者を続ける限り、我々は勉強し、自分自身のトレーニングレベルを上げる必要があります。
ただ、私自身が経験してきたことで言えば、それ以上に「HOW」の方が大切だと感じております。
極端に言えば、少々、プログラムに問題があったとしても、選手たちが私の提案したプログラムを信じて継続すれば、選手たちが強くなるのです。
いわゆるプラセボ効果ってやつです。

この仕事を始めた数年は、とにかく「WHAT」のレベルを上げるべく勉強しておりました。その一つにトレーニング関係の本を読むこともありました。しかし、気づけば私が本屋さんで購入するのは、コーチング、心理学、自己啓発書、哲学などの本になりました。
大げさでなく、「どう生きるべきか」という問いの答えを求める試行錯誤の旅が始まったのです。
全ては、目のまえの選手たちが、目を輝かせてトレーニングや練習に取り組むためには、何が大切なのかを試行錯誤していく上での問いでした。

そんな、私の今までの現場での試行錯誤をnoteでも書いていきたいと思います。何かその私自身の経験が、読者の方に少しでもお役に立てるものがあるならば、嬉しいのですが。

そんなわけで、もし気に入ってくれる方がおりましたら、サポートして頂ければ幸いです。





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