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[阿佐ヶ谷]喫茶天文図舘

普段喫茶店に行くことが好きで、ふと時間を潰したいなと思った時に目に留まったお店があった「喫茶天文図舘」。コンセプト系の喫茶店なのかなと思いつつ、自分が宇宙・天文にとりわけ関心があったため訪れないわけには行かないなと運命的な思いも感じ足を運んだ。

場所は阿佐ヶ谷駅から徒歩数分のところにあり、普段歩いていた時に全く気づかなかった秘密基地を見つけたような感覚に陥った。

中に入ると人が一人通れるくらいの幅とカウンターが5,6席。静かに読書を楽しむ人が違う世界観に入ったような感覚を抱いた。恐る恐る写真を撮らせてもらっていたら、2階の席と交換してくださる計らいをしていただき場所を移した。


人一人が通れる階段を一段一段の上がっていった先に時間の流れが全く違う本に囲まれた空間があった。自分案内された席はヴィンテージな机の上に木の棚や地球儀、そしてメニューだけではなく文章の書かれた紙、白紙の便箋と封筒が目を惹いた。

本日はありがとございました。
ぜひ目の前の手紙をお取りください。
もし手紙を書きたくなったらご自由にどうぞ。
宛先は自分でも他人でも過去現在未来でも。
書き終えたら空の封筒に入れて紛れ込ませてください。

ふと周りを見渡すと、机の中、棚の間、本の隙間至るところに茶色い封筒が挟まっていることに気づいた。そして改めて色んな人々の想いが綴じられている空間なんだろうなと感じた。


天文図館に込められているのは、空を見上げ輝く星に希望や想いを願うように、人の想いが詰まった空間を創り上げているのではないかと個人的に連想した。

自分も目の前の手紙を徐に手に取り、文章を書き出した。自分に対してメッセージを書くことなんて普段全くないため自分のことを省みりながら未来の自分へ書き留めた。封筒に手紙を入れどこに挟もうか店内を見まわし、結果的に「銀河鉄道の夜」の巻末に紛れ込ませました。
もし見つけてもそっとしておいてくださいw

皆々本を読んだり、手紙を書いたり、こんなにも時が止まっ非日常な空間に身を置けることが癒しでした。
喫茶店であり図書館のような空間であるため、立って気になる本を探していても嫌にならない共通理解がありそこもまた自分的に好きな点でした。


自分の好きな阿佐ヶ谷にこんな場所があったことにすごく嬉しく、またこのような素敵な空間を紹介したく今回初めて書かせていただきました。

廻巡る人に素敵な出逢いがありますように。

天文図舘
〒166-0001
東京都杉並区阿佐谷2-1-7
https://tenmonzukan.com


2024.4.29
Rocky

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