ろどり子

映画と靴と酒が好き。三船敏郎と丹波哲郎と月島軍曹を推しています。あらゆる差別に反対して…

ろどり子

映画と靴と酒が好き。三船敏郎と丹波哲郎と月島軍曹を推しています。あらゆる差別に反対しています。

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ろどり子ノートの説明

初めまして。ろどり子(仮名)です。 このnoteでは、主に映画について書いていく予定です。初見の新作についても書きますが、旧作が主になるかと思われます。 いくつになってもまだまだ未見の名作があるし、好きで好きで仕方ない映画の話もしたい。あと丹波哲郎の推し活としても機能させようと目論んでいます。ただし、推しの対象は丹波に限りません。 映画にまつわる遍歴 小学生の時にテレビで観た『俺たちに明日はない』に衝撃を受け、中学生の時はヒッチコックとジャームッシュに夢中。深夜映画で

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      カント オㇿ ワ ヤク サㇰ ノ アランケプ シネプ カ イサㇺ (天から役目なしに降ろされたものはひとつもない) 原作マンガの冒頭にはない、しかし原作ファンの多くが受け取ったそのメッセージのアイヌ語が画面に映し出され、場面は二百三高地へ。 直前に提示された「役目なしに降ろされたものはない」という言葉を嘲笑うような、バタバタと人が死んでいく戦場のシーンがしばらく続く。 この対比の鮮やかさは、観る者が「生きる」ということについて考えざるを得ない状況を作り出し、作品のメッセ

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          恋と太陽とギャング(1962/日/石井輝男) 網走番外地シリーズや、つげ義春作品の映画化でも有名な石井輝男監督作品。ギャングシリーズの2作目 ルーレットのアップから始まり、国際色豊かなカジノの客の様子。そこに銃声が鳴り、飛び込んできたのは高倉健演じる石浜。愚連隊あがりで網走帰りという経歴を持ちます。 石浜は妻の典子の手を取って外へ。そこで一気に音楽と銃声の音が上がる。ブラスで景気よく始まり、ピアノソロの上で銃がバッキュンバッキュン鳴る中、走って逃げる石浜と典子、そしてふ

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          「金はいらねえから泣きっ面が見てえ』 復讐は何も生まないけど、丹波哲郎のイケメンぶりは永遠です 『ジャコ萬と鉄』

          ジャコ萬と鉄(1964/日本 監督:深作欣二) 1949年に製作された谷口千吉監督・三船敏郎主演作のリメイク。監督は『仁義なき戦い』シリーズや『蒲田行進曲』などの代表作を持つ深作欣二。北海道の自然と人々の営みを彩る音楽は『用心棒』などで黒澤作品でもお馴染みの佐藤勝。 久兵衛の息子で帰還兵である陽気な男、主人公の鉄を高倉健、そして復讐に燃えるジャコ萬を丹波哲郎が勤めています。 このリメイクは主演の高倉による希望で実現したとのこと。高倉健は三船を崇拝していて、いつか超えたい

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