見出し画像

ボクの妻は誰にもやらん!

最近、我が家ではテレビ番組を見るより「映画でも見ようよ!」という流れが多くなってきている。

ということで、原作で泣いてしまった映画を見ることにした。
普段から本を読む習慣がない私が、珍しく原作で涙してしまった作品。


2016年11月5日公開 東宝
妻になんて言おう。
最初によぎったのはそんな想いだった。
三村修治。職業、バラエティ番組の放送作家。
数多くのレギュラーを抱え、このところ忙し過ぎるとは思っていた。
感じた異変。検査を受けて下されたのは驚くべき診断だった。
すい臓がん。しかも末期。余命6か月。
1日でも長く延命し家族と静かに過ごす。
それこそが正しい最期の過ごし方。
だが。どうも面白くない。
今までずっと世の中の色々なことを 好奇心で『楽しい』に変えてきた。
そんな想いから、あれこれ企画を練り始める。
家族に残せる『最後の企画』。
現在、妻・彩子は専業主婦。
まだ小学生の息子、陽一郎を抱え苦労するだろう。
そして気丈そうに見えてもろいところがある。
何とかして笑顔にしてあげられないか?
見かけたのは結婚相談所の看板。
そうだ―修治は思いつく。

「妻の結婚相手を探そう!」

そんなひらめきを胸に修治は突っ走る。
まずは婚活市場を勉強。
同僚の手を借りてお見合いパーティーに潜入。
更に元・仕事仲間で現在・結婚相談所の社長、知多かおりになんとか協力を取り付けて、妻にとって最高の結婚相手を探し出してもらう。
『婚活』を続けているとやがて現れる、奇跡のような相手、伊東正蔵。
インテリア販売会社社長。
真面目で誠実、加えて独身。
まさに命を懸けた一世一代のプレゼンテーション、そして迎える最高のエンディングとは?
東宝 https://www.toho.co.jp/movie/lineup/bokutsuma-movie.html

もしも私が余命宣告を受けても、たぶんこの主人公のようにはできないと思う。
きっと、すべてを打ち明けて、余命をできるだけ家族で楽しく過ごすことに全力を尽くすと思う。
しくは、おもいっきり落ち込んでグダグダの最期を迎えるか、どちらかだと思う。

確かに、自分が死んでしまった後も、残された家族は生きていくわけで、幸せになってほしいと思うのは自然だろう。
でも、それを実現できるかと聞かれると なかなか答えが出ない。

結局は自分の残された人生を優先してしまうような気がする。

家族としても、たぶん死んでいく人の短い幸せを願うだろう。

私は家族を愛している。
でも、家族のためだけに生きる人生を選択できるほど でかい人間ではない。
やっぱり自分も愛しているので、最後はそっちを選択するような気がする。

複雑ではあるが、この主人公の生き方に共感して涙が止まらなかった。
後半は、ずーっと泣いてて「おとうさん、泣いてる~!」と3号ちゃんにからかわれっぱなしだった(笑)

自分はこんな風にできるのだろうか…..

いや、ここまではできないかもしれないが、同じ気持ちだけは持っていたい。



すごく感動したが、悲しい…
複雑な気持ちになった映画だった。




この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?