見出し画像

鬼からママを守る男

こんにちは。
麦原ひろみです。
昨日は節分でした。

幼稚園から帰ってきた息子が神妙な顔をしていました。
「ママ、今日ね
幼稚園にね‥きたよ。鬼がね。」

年少の息子はとても怖がりなんです。
怖がりな息子は自分で自分のことを
「ボク怖がりでやだなぁ」と言います。

その度にわたしは
「想像力が豊かってことだよ。考える力が育ってるから、怖いものが怖いのさ。」
と励ましています。

そんな息子が怖いものは
おばけ、鬼、妖怪‥。
目に見えないものへの恐怖が特に強いタイプです。

ウルトラマンが「未確認巨大宇宙生命体」だと本で読んだ日には
あんなに好きだったウルトラマンでも
「未確認なものは怖いんだよぅ‥」とそっとおもちゃ箱にフィギュアを戻していました。

節分の日。
幼稚園で先生が鬼になって来るだろうな‥と私は予想していました。
その時息子は大丈夫だろうか‥。
心配していたけれど、本人に言うと余計に想像力を掻き立ててしまうので
当日まで鬼については特に何も触れずに過ごしていました。

それで迎えた金曜日。
帰ってきた息子は
どんな状況で、どんな鬼が、どのように来たのか
とても詳しく話してくれました。笑
そしてその時の気持ちもたくさん話してくれました。

怖くてひざがふるふるしちゃったこと。
涙は出なかったけれど、声も出なかったこと。
お友達が泣いてるのを見て、余計に怖くなったこと‥。

「怖かったんだねぇ。」
と私が言うと、息子はふと顔をあげてこう言いました。

「でもね。
ママのところに鬼が来なくて良かった、って
ボク思ったんだよ。」

と言いました。
怖い鬼が、私のところに来なくて良かった‥
そう思ってくれたんだ‥。

あんなに怖がりで弱虫で、小さかった息子が
こんなに優しくて強い心を持っているなんて。

感激してその場で涙が溢れてきました。

子どもの優しい気持ちはどこから来るのだろう、と不思議です。
もうおばけも鬼も怖くないママになった私だけれど、
この日は少しだけ、鬼に感謝しました。

最後まで読んでくださってありがとうございました!

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

今週の振り返り

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?