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座りっぱなしは早死する?【おもし論文】

前回に引き続き寿命関連のお話となってしまいましたが、この文言も聞いたことがあるのではないでしょうか。

しかし実際に人はどのくらい座りっぱなしで生活しているのでしょうか。
漫画・アニメ・ドラマ・ゲーム…
座りっぱなしの趣味娯楽は底をつきませんよね。
近頃はテレワークを導入している企業も多く、自宅で座って作業をする時間も多いかと思います。

座りっぱなしは早死するといっても本当なのか、どういった根拠でそういったデータが出ているのでしょうか。


そこで今回ご紹介する論文はこちらです。
日本の成人における座位行動の実態および諸外国における座位行動指針の策定動向
(著:岡浩一郎、石井香織、柴田愛ら)


座りっぱなし=運動不足

こう見ると少し分かりやすくなるのではないでしょうか。

日本人における非感染性疾患及び外因による死亡に関連して、①喫煙②高血圧に次いで③身体運動不足が危険因子であると述べられています。

しかし十分に運動していても、それ以外の時間の長時間にわたる座位行動が様々な健康問題を引き起こすことが分かってきたようです。


座りっぱなしが起こす健康問題

座りっぱなしは総死亡、心血管疾患死亡及び罹患、がん死亡及び罹患、2型糖尿病罹患に影響を及ぼすことが他研究によって示されているようです。


日本人の座りっぱなし時間はどのくらい?

この論文では、6つの先行研究により日本の成人の座位行動の実態を整理しています。
座位行動の評価項目の違いによって結果にばらつきは見られたものの、1日8時間を超える成人は決して少なくないと著者は述べています。


諸外国における座位行動指針

  1. 長時間にわたる座位行動をできるだけ少なくすること

  2. できるだけ頻繁に座位行動を中断すること

以上が諸外国における指針として多く採用されているようです。


おわりに

座りっぱなしは死亡リスクを高める病気にかかるリスクを高めることがわかりました。
最近はスマートウォッチ等で座りっぱなしを警告する機能もありますので、諸外国の指針を採用して座りっぱなしにならないようにしていきたいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。


参考文献

「日本の成人における座位行動の実態および諸外国における座位行動指針の策定動向」
(著:岡浩一郎、石井香織、柴田愛ら)

https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/report_pdf/202009034A-buntan8_0.pdf





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