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リュック・ベッソンNight | ルグランブルー感想(ネタばれ有)

Le Grand BleuとLeon(2回目)を2本立てで見た。

まず、Le Grand Bleuの感想
フランス語の教科書に出てきて以来、先生に一度は見たほうがいいと言われていたけど2時間弱あるのでなかなか気合が入らなった。

まず、噂通りの期待を裏切らない映像美&すばらしい音楽。
映像は何もかも美しくて、お洒落。
ジョアンナも、ジャックも、エンゾーも美しい。
子ども時代のモノクロの映像にすら、色を感じる。

ジョアンナとジャックの衝撃的な出会いと、純粋で猛烈な恋。
恋オブ恋。
豪快なエンゾーと影があるけどピュアなジャック。海を愛する2人の友情。
物語中盤までは、本当に幸せで楽しい。から、ラストがえぐい!!

ジャックとエンゾは、お互い1番の友であり、1番のライバルである。2人の競争など、女から見ると本当にどうでもいい。何がそんなに大切なのかわからん。命を懸けてやることかいな。と思う。(笑)
でも、それが彼らにとっては1番大事なことなんだろう。

海を愛し、海に生きる2人。海も、山も、自然の美しさやその神秘に魅せられた人間はその中に消えていく運命なのだと思ってしまう。
海を愛するあまり、恐れる感覚がなくなっていくのかもしれない。
人間と自然は共生できても、一緒にはいられない。
一緒にいるためには、自然の大きな懐へ帰っていくしかないのかもしれない。

幼いころに海で父を亡くし、孤独を抱えて生きてきたジャック。イルカが家族なんだとジョアンナに話して号泣する。しかし、いざ愛する女性が海を越えて側に来てくれて、自分の子どもができても、彼にとっては海とイルカが捨てられない1番大事な家族だったのかもしれない。

最後のシーンのジョアンナはすごい。
「Go, go & see my love」とは、本当にその通りだ。
自分の気持ちよりも、相手の選択を尊重する。ものすごい愛だ。

この作品の海は、南国のトロピカルな感じの穏やかな海ではなく
「空の色も忘れてしまう」くらいの、冷たく、静かで暗い海。
どこか透明で月や太陽を受けて輝く広大で冷酷な、でも寛大な海。
どこか母のように落ち着く深いブルー。

そして、ただただ、Enzoが好き。
あんなカラフルなブリーフの水着を着てカッコいいのは
きっと、ジャンレノとブラッドピットだけ。

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