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LGBTとお金の話

ちょっと難しいことを書きたい話。(とても長いですし、意見多めです)

皆さんはLGBTとはご存知でしょうか? 2SLGBTQQIA+という概念まで発展しているらしいですね。こういう話をするとLGBTの方やその支援団体に怒らられてしまうかもしれませんが、要約すると性的マイノリティっていうやつですね。

さて、そんなに一言でまとめることがある意味出来てしまう性的マイノリティですが、先ほど書いた2SLGBTQQIA+はそれらを細かく分類したものと言えるのでしょう。

まずは前半と称しまして、私個人のLGBTへの考えを書きます。その後、そこに付随するお金の話を考えていきたいと思いますね。

私は現行のLGBTへの考え方がダメ! とは思いませんが、このまま行くと意味がよくわかんらんことにならないか? という懸念があります。理由は「細分化」され過ぎていることです。

なんかLGBTという言葉でさえも4分割されてて、関心がない人からすれば情報量がパンパンなのに、2SLGBTQQIA+となると関心をもつきっかけを遠のかれる。マジョリティじゃない、ただでさえ数が少ないモノを分類するって、関心を広める上ですごく悪手だと思うんですよね。

決して、一部の性的マイノリティを否定したいわけでも、細分化して存在することを否定したいわけではなくて、細かすぎると社会的に受け入れられる可能性を自分たちで削っているんじゃないのか? という考えの下です。

例えば、男性同士の事実婚をゲイパートナー制度として社会的に認めたとしましょう、次に女性同士の事実婚をレズパートナー制度として社会的に認めたとしましょう。とそんなに風にいちいち細分化された分類ごとに、制度を決めていくと手続き的な面で、面倒になりますし万人流布しづらくなる。

法を始めとする公的な文章で認められることは、性的マイノリティの人からすれば社会的な地位を保証されるとも考えられて、それを理想することは間違ってないし、社会構造としてそれを受け入れるべきであるとは思いますが、マイノリティの中のさらにマイノリティを認めるように、細分化するとなるとそこに際限はないと思うのです。

そもそも論、マジョリティともいえる体と精神が同性を示し異性愛の人でさえも、ボーイッシュな女性が好きな男性もいれば、中性的な男性が好きな女性もいるわけで、それらも書面的に改めて認めないと公平性が失われるわけで、それは途方にくれる作業なのでは?

ということで、私は理想論として2つの理想のパターンがLGBTの問題解決になるのではないかと思います。それを列挙して前半を終わらせたいと思います。

①もう男性とか女性とか分けるのをやめる
恋愛対象の一般的というルールを完全失わせて、混和させて誰が誰にどういう対応を取っても良いことにする。マイノリティもマジョリティも失くす。理想中の理想ですね。
ただ、これをするとどうなるかですが、そうなると性と言うが根幹から崩れ去ります。不都合が生じるとすると、トイレ問題。まず、男女を分けるトイレを撤去。誰もが使えるトイレではないといけないので、小便器も撤去。次にスポーツ問題。他にはスポーツで男女を分けるのを廃止。そうなると、身体的な機能が生まれてから高いとされる身体的な性別が男性が中心になるでしょうね。また宗教的な問題も多く発生しますし、少なくとも現在人が突然受け入れられるものではないでしょうね。

②マイノリティの一括化
これはわかりやすいんですが、2SLGBTQQIA+のような細分化したい人からすればかなり厳しいと思います。マジョリティというものを一般化することで、そうではない人たちを一括してセクシャルマイノリティとする。そうすれば、一般的ではない人として括るため、マイノリティと冠しておきながらそれなりの人数を確保できる。そのため、制度や社会認識の形成がしやすくなるという考えです。
もちろん、先ほど書いたようにこうしてしまうと、2SLGBTQQIA+のような細かい分類で、自分の社会的な立場を保証して欲しい人からすれば苦痛ですし、そもそも論バイセクシャルとレズビアン(他でもそうですが)ではきっと頭の思考の回路が違うでしょうし、マイノリティの中での違いが問題になるでしょう。

①と②、どちらのパターンでも大いに問題はあって、言ってみればマイノリティ側の理想が①で、マジョリティ側の理想が②のような気がします。
ただどちらにも共通していることがあって、それは母数集団の拡大です。①の方法ではすべてを1つとしていますから大小とかないですし、②の方法はマイノリティの一括化で人数が増えますし、私の考えではどちらにせよ、細分化していくだけでは社会的な地位を保証するという考えからドンドン遠のいていくと思っています。

さて、ここまで前半戦となります。ここまでありがとうございます。では、これらを踏まえてお金の話を生殖医療と重ねていって、私の今回の記事で話したい肝を書いていきたいと思います。

LGBTとは生物的な本流から外れていて、ダーウィンで言う自然選択の中で消滅していく存在だと考えられています(私はそう習いました、違ったらごめんなさい)。理由は単純で、人間の生殖には身体的な男女が必要だから。
バイセクシャルなどは例外ですが、それ以外の人々は一般に生殖が可能な性の人間と恋愛関係にならないか、そもそも恋愛をしません。ここでの恋愛は生物学的に言うなら「発情」ということになるのでしょうか? 発情できないから子供を残せない。結果、その生物の中の集団は消えていってしまう。

ただこれはこれまでの通説で、今は違うと思います。生殖医療の発達に伴い、理論的には同性同士の子供が作れる可能性があるからです。卵子から精子を作ったり、体細胞から生殖細胞を作れたり、将来的には可能でしょう。また子宮がない男性でも、IPS細胞から作った子宮に着床させるなどの方法が可能ならば男性妊娠も可能かもしれません。なんならバイオカプセルみたいなとこに人工子宮を作り、そこに好きなパートナーとの細胞を提出して子供を作るみたいな未来もあるかもしれません。まあ、スーパーマンの故郷のクリプトン星みたいな感じですね(多分、伝わらないだろうな……この比喩)。
まあここまで行くと、今度はデザイナーズベイビーの話や子供への愛着の問題が発生して、別の議題として興味深いものになるのですが、ここはスルー。

夢が広がりますね。ただちょっと待ってください。私が話したい話って、お金の話じゃないでしたか……? そうなんです、大事なのは金銭面の話なんですよ。

ここまでは生物学な研究が進み、生殖医療が洗練されたら、「可能」というだけに過ぎない。(正しくは可能かもしれない、なんですが、今回は可能ということで話をすすめます)
「可能」でもそこにはお金がかかる。じゃあ、何が言いたいかを言えば、LGBTが自身の子孫を残したいと考えた際に、「LGBT同士で子供作ることが可能な世界」でも、結局は富裕層に所属しているLGBTのみが享受できる生殖医療ということになります。

社会的に医療費が少ない少ないと困窮していくなかで、そんな資源はどこにあるのでしょうか? マイノリティ、つまり数が少ない人たちために、お金がかけられない。それに生死が関わった病気というわけじゃなくて、LGBTの人々があくまで身体的に正常となると、そこにお金をかけてもらえる未来は現実的に難しいのではないでしょうか?

そこでさっきの制度の話に戻るわけです。制度が細分化され続ければ、このマイノリティには保険が適応されるけど、このマイノリティには適応されないみたいな問題が発生するわけですね。これでは更に公平性がドンドン保てなくなる。不健康というわけでもないのに、マジョリティと外れているだけで子供を作るときに国から保険適応してもらえるっていうのも、公平性が保たれているかが疑問になってきます。

現時点でも性別適合手術の保険適応は拡大していますが、それはすべてじゃない。完全に外見を別姓にしたいとなると、結局そこには金銭的な壁がやってきて、自分に適応した外見を得られるのは富裕層の人のみになります。

現時点で世界は良い意味でも悪い意味でも、セクシャルマイノリティの問題に対して、迷走していると私は思います。マイノリティを取り上げて、それを解決しようとする動きは良いですが、ゴールが全く見えない。正しくは見えるゴールのほとんどが今以上の問題を孕んでいて進めない。

この記事では理想論や今度の医療面の話をしましたが、結論はもちろんでません。だって、私とは比べ物にならない有識者たちが今もなお悩んでいるのに、私のような妄想希哲学者があーだこーだと悩んでも結論はでるはずがないです。

最後にですが、日本の近くにある、とある大国の話をしましょう。私はとある大国が正直嫌いですが、政策の方向性は迷走はしてないなと思います。もちろん、人権面では完全に無視していますが。
とある大国は男性的でない男性発信コンテンツを厳しく取り締まることを決めたようです。それ以外にも男性が強いという認識をつけるために、コンテンツの自由に制限をつけているようです。日本のようにTVでおねぇタレントが活躍することなんてないそうです。言い過ぎかもしれないですが、徹底したLGBTの排斥によって、国の方向性を是正して迷走しないようにしている。
これは人権的には許されないと思いますが、政策の考え方は一貫している。

だからこそ、逆に日本を始める先進国と呼ばれる国々は、沢山迷走して(つまりアレコレちゃんと考えて)セクシャルマイノリティの人々が暮らしやすい社会構造を作り、よりよく教育するシステムを構築して欲しいものですね。

これで〆となります。ここまで読んでいただけたらありがたい限りです。皆さんはセクシャルマイノリティについてどう思いますか?

はい、今日の希哲学者でした。また不定期になんか意味の分からんことを書きます。

写真:クジラの像

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