すいません、読書舐めてました。

ここ5日間ほど、1日に1冊は必ず小説を読みました。

自分の人生で、ここまでハイペースで読書をしていた記憶はありません。もう、文学まみれです。

大して小説を読みまくったことなんぞなかった僕が、5日間読書しまくった感想を述べますと、

すいません、読書舐めてました。

この一言に尽きます。

正直、自宅に引きこもって本を読みまくるなんて、誰でもできると思っていたんですよね。

「小説読んで感想文書くなんて、わけねえよ!」みたいな。

ところがどっこい!いざ小説を読んでみると、

「あっ、僕、読書舐めてたわ」

そんな気持ちになったんです。


ちょっと話題それるんですけど、あなたは読書のことをどう思いますか?(なんか、「あの子のことどう思ってんの?」みたいな質問ですね)

「本を読んで文字を目で追うだけの簡単な作業」と思ってませんか?


僕はそう思っていました。でも、実際は違った。


読書とは、冒険でした。


想像力をフルに働かせれば働かせるほど、小説の中の世界に吸い込まれて行って。

恋をしたり、親しい人をなつかしんだり、死にたくなったり、死にそうになったり(人間失格を読んだときは何度か死にかけました)。

読書って、文字を目で追うだけの作業なんかじゃない。作家が作った世界を冒険することなんだって、すっごい思ったんですよ。


私にとって、読書は、戦いです。

引用:cakes

書評ライターの三宅香帆さんの言葉です。この言葉を聞いたときは、「読書が戦い?なにそれ、読書がそんなに激しいわけないでしょw」とか思っていたのですが、

今は痛いほどわかる気がします。

他にも読書で戦っていると言えば、

まるでじっと自分と戦ってるみたい。

引用:君の膵臓をたべたい/住野よる

この言葉は、本を読む主人公を見て、ヒロインが抱いた感想です。本気で本の世界に浸っている者は、他人から見ると、戦っているかのように見えるのでしょう。


話を戻します。

僕にとっての読書とは、本を読むという行為を通して、作者の作った世界を冒険すること。

作者の作った世界を冒険することこそ、小説を読むことの本質。本を読むという行為は、その表面でしかない。

5日間の読書修行(?)を通して、そのように痛感したのでした。


これから読書をしたいという人もいれば、読書なんて面白くなさそうという人もいるでしょう。

いずれにせよ、読書はやってみないと分からないような、本当の面白さがあると思うんです。

文章を目で追う以上の、すごい面白さがあると思うんです。

誰かにとっては読書は戦い。誰かにとっては冒険。旅だという人もいるかもしれません。

それぞれの楽しみ方に出会えたら、きっと読書という行為は、ただ文章を目で追うだけの行為ではなくなる。そうに違いありません。


多くの人が読書の楽しみに目覚めて、豊かな人生を送る人が増えたらいいなと思います。


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