見出し画像

イオンの就業45分前喫煙禁止ってどうなの?

本記事は無料公開となっております。こちらは毎週日曜配信の月額マガジン内にて以前掲載をおこなったものとなっております。毎週最新のコラムやおすすめ情報を掲載しておりますのでご登録をいただけますと幸いです。

youtubeでの情報発信もおこなっておりますので、よろしければチャンネル登録よろしくお願いします。

イオンが2021年の3月よりに国内のグループ115社の敷地内で、就業時間内の喫煙および敷地内での喫煙を禁止する事を発表した件について正直範囲が曖昧だなと感じる。「敷地内禁煙」という点については理解できる。ただ、この「就業時間内の喫煙」という部分における「就業時間」をどう扱うのか否か。一部メディアでは「出勤45分前からの喫煙禁止」というのが報じられ、ネット上では話題となったが、イオン側はあくまでも「なるべく吸わないように」というお願いベースの模様。なぜなら就業時間外まで拘束をする権利はないからとの事。

この部分に拘束を設けてしまうと賃金を払わなければならなくなるからこうゆう言い方となるのだろう。ただ、このお願いベースというのが厄介。チェック等をするのであれば実質的には従わざる得ないだろうし、もっといえば就業時間内とはいえ、休憩時間においても行動に制限を設けるのはどうなのかな?と正直思う。非喫煙者の割合の方が多い為、このような取り組みに反対は少ないだろう。反対を意見に対しては喫煙者が騒いでいるだとか、匂い含め影響があるのだから当然とかいう話に残念ながらなってしまうだろう。

ここで厄介なのは飲酒に関しては誰もが何となく当然となるが、飲酒とタバコを同列に扱うのか否か。これは人により同列と判断する人もいれば違うと判断する人もいるだろう。その上で個人的には飲酒とタバコは別物。もちろん、喫煙者である立場だからこその意見である為説得力には欠けるだろう。タバコはガムや飴、水とかと同じような感覚。水はともかく、ガム等であればタバコほどでなくとも匂いは生じるし、趣向品ともいえるのではないか。例えばこれらを制限されるとなれば何かおかしくないか?ってなるのではないか。

タバコを出勤45分前や休憩含めた就業時間内に禁止となればタバコ以外においても制限を設ける事が問題がないともいえる状態を認める事になる。もちろん、45分前から賃金を払うとか休憩時間にも賃金を払うとかならばまだ理解はできるが、双方実際には賃金が生じていないのが現実。その範囲も45分に法的根拠がない以上は数時間とかの範囲に広がる可能性も十分にあるし、挙げ句の果てには趣向品以外においても制約を設けてしまう事が可能ともなり得る恐ろしさもある。お願いという名の強制。タバコだから賛成派が多いし許容される面はあるが、タバコという部分を取り除いて考えてみればおかしくないか?と思えるのではないか。この前例がタバコ以外にも広がる可能性まで考える必要性があるのではないかと個人的には思ってしまった。

この記事が参加している募集

最近の学び

サポートいただきありがとうございます。サポートのおかげで今後の活動につなげていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。