コラム-16

セブンイレブンの現状について考察する。

2008年から把握をしていたにもかかわらず、抜本的な対策をしてなかった時点で見て見ぬ振りをしていた、黙認していたのと同意なのでは?と思う。無断発注により今回2人をトカゲの尻尾切りしたが、発覚していてないだけで同じ事をしていた人が多くいたのは間違いないだろうね。そもそもオーナー側が訴えなければ今回対応すらしなかったわけで、徹底的な調査をするわけでもなく、件数は少なかったと安易に発表してしまうところが本部側の問題意識の欠如を表してる。
労働者が請求できる権利は過去2年分のみ。セブン規模の大企業において計算式のミスを約半世紀に渡って気づかないわけがない。バレるまで隠し続けていた可能性が濃厚だろう。残業代の一部というが、時給での労働においては残業代の切り捨て問題が長年課題として残ってる。15分以下は切り捨てがまだマシという風潮があるくらい労働時間の超過に対しては甘く、1分の遅刻には厳しいというチグハグさね。
また、タイムカードを切ってから残務処理があったり等労働時間や残業という概念自体の見直しや1分単位での給与支払いなどを雇用形態が多様化しているからこそ、法的な定めが必要な時期なのではないか。

初歩的な計算式のミスというが、意図的な計算式の導入をおこなっていた可能性を正直否定できないでしょ。法令に関する理解が不足していたっていうが、セブンは日本国内でも企業規模は間違いなく大きいわけで理解していないではすまない。そもそもこの問題のはじまりは2001年6月に残業代未払いを指摘されたにもかかわらず公表をしなかった。その上で2001年10月より現在の計算式を導入したわけだが、残業代を少しでも支払う金額を減らせる仕組みを作ったのでは?と疑われても当然である。通常賃金の支払いに関しては1人の担当が勝手に計算式を作り、承認するのではなく、多くのチェック過程があるもの。しかし、今年の9月に労基から指摘されるまで約18年間続けていたわけだからね。

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