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賛成です!「飲食店は本当に美味しいノンアルを作るべき」

私の大好きな友人たちは、お酒を飲まない。

一人は小麦のアレルギーが出るようになったのと、少し前に大きな病気をしたのをきっかけに、お酒をやめている様子。
もう一人は、お酒に弱い体質らしく、酔っ払う前に気分が悪くなるから、飲まないそうだ。

一方、私は飲兵衛だ。
心のアイドルは、酒場詩人の吉田類氏だし、お酒とおつまみの組み合わせを考えるだけで、幸せな気分になれる。愛読書は「ワカコ酒」「居酒屋ぼったくり」その他、お酒の出てくる本や漫画を集めるのが目下の趣味だ。

一度、この飲まない友人たちと、焼き鳥屋に行ったことがある。飲兵衛の私のわがままを聞いてもらって、無理やりのように行った。
もちろん焼き鳥もそれ以外の料理もとても美味しかった。お酒の種類もたくさんあって、私としてはとても楽しいお店だったけれど、友人たちは、あまり楽しめなかったんじゃないかと思う。甘いジュースと焼き鳥はいい組み合わせと思えない。甘いジュースを選ばなければ、ウーロン茶とノンアルのビールしか選択肢がない。それでは、お世辞にも楽しいとはいえない。

彼らは楽しそうにしてくれていて、それが申し訳なくて、以来、彼らと居酒屋的な店には行かなくなった。
今は、回転寿司とスイーツのお店を巡ってばかりいる。
でも席が空くのを待っているお客さんがたくさんいる回転寿司店で、何時間もねばるのもちょっとどうかと思うし、若い学生さんやカップルに混じって、スーツ姿のおじさんとおばさんがスイーツ片手にダベっているのは、かなり浮いていて居心地が悪い。でもほかに行くあてもないので、居心地の悪さを見て見ないふりをしているのが現状。

私はスイーツも好きだし、それはそれで楽しいんだけど、でも本当のところは飲兵衛の魂が酒を求めている。美味しい料理が食べたい。できればお酒と一緒に。酒と料理の組み合わせで、酒も料理もどちらも何倍にも美味しく感じられるのが好きだ。世界中に無限にあるお酒を一つ一つ味見して新たな発見をするのも好き。
できることなら、この楽しみを大好きな友人たちと分かち合いたい。

もし、お酒のように、料理を引き立たせるノンアルコールの飲み物があるのなら、どんなにいいだろう。お酒を飲めるなら飲めばいいし、飲めない、または飲みたくないなら飲まなくてもいい。アルコールあるなしにかかわらず、飲み物を好きなようにチョイスして、料理とのマリアージュを楽しむことができたらいいのにと思う。
そうできれば、友人たちと行くお店の選択肢が増えるし、私も彼らもどちらも満足できるのになあと思う。

ということを、考えさせてくださったのは、ヤマシタ マサトシさんの書かれたnoteのおかげです。

水商売と言われるようなお酒で稼ぐモデルは早々に限界がくるので、きちんとフードで稼ぐか、お酒を飲まないお客様にもちゃんと満足してお金を払いたくなるノンアルメニューを開発しなきゃいけない。で、その時のポイントは嗜好と健康。

飲食店は、「お酒で稼ぐモデル」なんですね。知りませんでした。
どうりで、お酒しか置いてないはずです。ノンアルでは儲からないんですね。

ヤマシタさんのおっしゃる通り、これからは「健康」大事です。
回転寿司のあとのスイーツ、いいんですけど、炭水化物+脂肪のフルコースなんです。血糖値がガンガン上がっているような気がして、ときどきクラクラします。
アラフィフには、もう分解できないレベルかもしれません。
でも大人は、語らいたいとき、どこかのお店に集まるしか方法がないんですよ。特に夜、飲まないとなると、選択肢はカフェくらいしかありません。
そういうとき、やはり居酒屋のような飲食店はありがたいです。座敷でゆっくり美味しい料理と飲み物をいただく。料理と飲み物も会話のネタになりますし、旬の野菜や地元の食材をたっぷり使った料理なら、不足しがちな栄養もとれますね。

独身の人も増えるし、忙しい人も増える。高齢化して自力で健康を維持するのが難しい人も増えてくるこれからの時代、飲食店にはもっと料理に力を入れてほしいですし、お酒を飲む人も飲まない人も等しく楽しめる空間をつくってほしいなって思います。

それから、消費者である私たちも、そろそろ「いかに安く飲めるか」ばかり追求するのをやめませんか。飲み放題だからと、あまりにも安いお酒を浴びるように飲んで、べろべろに酔っ払って、せっかく出された料理の味も食感もわからなくなって、お酒でお腹いっぱいになって食べ残してしまうっていうのも、もうやめませんか。
飲めない人に烏龍茶だけ飲ませて、何千円も払わせるのもやめませんか。

食べたいものを、食べられる量だけ注文して、美味しく食べて飲んで、おしゃべりして、気持ち良くなったところでお開きにするのでいいんじゃないでしょうか。
私たち消費者が美味しい料理と飲み物に見合った対価をきちんと支払うという気持ちを持たなければ「お酒で儲ける」システムはなくなりません。
これは自分への戒めですが、美味しい料理やお酒には、それ相応の対価を支払うことをためらわないようにします。
料理やノンアルの飲み物に力を入れた「飲み放題じゃない」お店を探して行くとか、自分も心がけたいと思います。

いつか、飲まない友人たちと飲まなくても楽しいヘルシーなお店を巡れるように。

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