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『髙田明と読む世阿弥』

『髙田明と読む世阿弥』
髙田明著
著者は、ジャパネットたかた創業者、V・ファーレン長崎社長
A and Live代表。1948年長崎県生まれ。大阪経済大学卒業後、阪村機械製作所に入社。勤続2年目から欧州に駐在し、機械営業の通訳に従事。74年、故郷に戻り、父親が経営するカメラ店で働く。86年、37歳で独立し、「たかた」(現ジャパネットたかた)を設立。

世阿弥は中世の能楽師のことをいう。「風姿花伝」は、世阿弥が作った能楽論であり、日本の美学の古典としても評価されている。「初心忘るべからず」は、この「風姿花伝」からの引用らしい。

昨年、髙田明さんの講演を聞いて、興味を持った。髙田明さんは、もともとカメラ屋さんだった。写真の現像をどこよりも早く提供したり、宴会に出向いては、カメラマン役を買ってでたり、いろいろ工夫して、商売をしていたのだ。あるラジオ番組に出演するのがきっかけに、いわゆるテレビショッピングの世界を開拓した。そんな髙田明さんの仕事の取り組み方と能の世阿弥の教えが非常に近いということで、髙田明さんは、世阿弥の世界にハマっていったらしい。

印象に残ったこと

①昨日の自分を超えていく。他人と比べるのではなく、昨日の自分がライバル。

②男時(おどき)とは、勝負事において自分の方に勢いがあるとき、女時(めどき)とは、相手に勢いがあるときのことを言う。自分では、どうすることもできない部分は、諦めて自分でどうにかできることに集中する。

③すべての独創は、模倣から始まる


人の悩みの99%は、悩んでもどうにもならない。

読みやすくて、なかなか良い話が集められていて面白い。

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