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『白痴 3』

『白痴 3』
ドストエフスキー著
亀山郁夫 訳

登場人物が多くて難解な作品で、ムイシユキン公爵、ロゴージン、イッポリートがナスターシアとアグラーヤという美女を巡る複雑な三角関係が展開される。

文章には独特の引力があって、理解が難しいものの、魅了される。 2度読みしているのに、なかなか理解が難しい。

愛情深く破滅的なナスターシア。
世界をひっくり返す美しさとされるアグラーヤ。

ムイシュキン公爵はアグラーヤに恋しながら、不幸な女性ナスターシャに心惹かれ、彼女を救いたいと思う。ナスターシャは公爵を高く評価し、彼に助けられる存在として崇めるのだけど、自分には値しないと感じ、ロゴージンと結婚し、公爵にアグラーヤを選ぶよう促す。

公爵は、ナスターシヤの後を追いかけて、ペテルブルグを離れ、ナスターシヤとひと時生活を共にしていたのだけど、ナスターシヤは、公爵から再び離れてしまう。

半年後、公爵はペテルブルグに戻って、アグラーヤと結婚を約束する。ところが、ナスターシヤが、アグラーヤに宛てた手紙を読んで、アグラーヤは、ムイシュキン公爵とナスターシャお互い想い合っていることに気づいてアグラーヤはナスターシャと対決を挑む。

公爵は、ナスターシアがアグラーヤに送った手紙を読んで心が揺れる。
最後まで公爵は両者を同時に愛し続け、どちらも重要だと感じる。

ロゴージンが示すホルバインの絵画の存在が印象的だった。彼にとって、神はいない。



上記書評をGPTに読み込ませて物語のテーマ曲を挙げてみた。

1.宇多田ヒカルの「光」は、作品の中で描かれる暗い世界観と対照的な、希望や光をテーマにした曲です。作品のキャラクターたちが抱える葛藤や苦しみといった暗い要素とともに、希望や光を感じられるような曲として選びました。


2.Françoise Hardyの「Mon amie la rose」は、作品の中で描かれるナスターシャの美しさや、彼女に対する憧れや愛情を歌った曲として選びました。

3.Billie Holidayの「Strange Fruit」は、作品中の人物たちが抱える葛藤や苦しみ、そしてナスターシャの自滅的な行動を表現する、暗く重い雰囲気の曲として選びました。

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