社会人が抱える孤独

会社で友達ができたことがない。


私は、友達が決して少ない方ではない。

むしろ、多い方だと思う。

自分で言うのも変だが人当たりもいいし、

人と話すこと、特に人の話を聞くのが好きだ。

地元、高校、大学、部活やサークル、留学先、女子寮…

それぞれのシーン、場所で、新しい友人ができた。

今でも、仕事終わりや、休日は友人に会って遊ぶこともよくあるし、

年に3、4回は必ず仲間と旅行に行ったりする。


が、しかし、だのに、

会社で友達ができたことがない。


これは、私個人の問題ではなく、

日本の社会の問題も、少なからずあるのではないかと思う。


今日、この記事を読んで、内容にとても共感した。

日本の労働環境は、

孤独を生みやすいのか…


単純に考えると、何百、何千という時間を共にする会社の人とは、

同じ時間に同じ場所にいて、同じ経験をして、同じ時を過ごして…

人間関係が深まりそうなものなの。

でも、そうではなく、

友人のホームパーティではじめて会った人や、

英語のコミュニティで出会ったまったくバックグラウンドの違う人の方が、

自分のことを話し、また、相手のことをよく聞いて、

笑い合い、

次、プライベートでまた会う約束をする。

そして、関係が続いていく。


一方で、会社の人と、

自分のこと、相手のこと、週末や仕事の後何をしたとか、

どこへ行ったとか…

仕事以外のお互いのこと、感情、うれしかったこと、悲しかったこと

そういったことを、何も気にせず話すことが

結構難しいと感じる。


休みを楽しみにしていても、

みんなが忙しい中、お休みを頂くことを申し訳ない、

という振る舞いが良しとされるような、

プライベートを楽しんでることを話しにくい、そんな雰囲気。

むしろ、プライベート中も、

仕事の連絡への対応を上司から迫らせたりもする。


会社でざっくばらんに、

自分の話をするタイミングがなかなか見つけられないし、

仕事中は、無機質な自分がいる。それが一番当たり障りがない。

もちろん、ちょっとした息抜きの時間、

休み時間は同僚や先輩と話をしたりするが、

周りには休み時間になっても仕事をしている人もいるし、

基本は、自分の席で、みんなパソコンに向かってご飯を食べている。

私は、気分を変えに外に食べに出たりすることが多いが、

仕事をしている人がいることもあるし、

みんなそれぞれお昼を買ってきたりしていて

一緒に食べに行きましょうよ、と声をかけにくい。

1日のうち、仕事以外の話をする時間は、5分、、あるだろうか?




私は、仕事以外の場所で、

友達と楽しい時間を共有したり、

新しいコミュニティに参加して居場所を作ったり

パートナーと一緒に時間を過ごしたりしているので、

孤独で深刻に苦しんだことはそんなにない。

けれど、新たな出会いの場所や、居場所となるコミュニティを

作る時間さえなく、毎日、朝から夜遅くまで、

時には休日出勤をして働いている人は、

どうなるのだろう。


仕事以外で自分の居場所をつくること。

それも、1つや2つではなく、3つ4つあったほうがいい。

例えば、職場も辛くて、恋人とも上手くいかないとき、

支えてくれるのは友人だったり、家族だったりだ。

居場所が1つに偏ると、

その1つがなくなったときのダメージは計り知れない。


そして何より、職場でも良い人間関係を築けることがベストだ。

そもそも、人間の集中力が続く時間なんて限られている。

休み時間に、恋愛の話をしてはしゃいだり、

家族の話をしたり、趣味の話をしたり、

3時にちょっとおしゃべりするティータイムがあっていいじゃないか。

そっちの方が、気持ちを切り替えられて良いリフレッシュになり、

いい仕事ができると思うし、

毎日の勤務時間を気持ちよく過ごせると思う。

まずは自分の職場から、

そういったコミュニケーションの時間を自然に作っていけたらと思う。














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