不妊治療 実際にかかった金額を正直に話す。

はじめましてとこんにちは。広瀬るいと言います。
現在34歳、夫と二人暮らしをしています。結婚1年目に不妊治療を始め、約11ヶ月前を経て、体外受精により妊娠しました。現在妊娠11週目になります。

不妊治療を始める前に、一番関心が大きかったのは正直、どのくらいお金がかかるか?ということでした。

保険適用になったとは聞いていましたが、昔見た動画などでは不妊治療で合計1千万円くらいかかったなど、高額なイメージが私の中でこびりついていました。もしかしたら「不妊治療に行ったらお金がかかってしまいそうで行けない…」と思っている夫婦もいらっしゃるかもしれません。そんな方々の背中を押せるかと思い、かかった金額を赤裸々に綴りますね。

※金額については、不妊治療の内容や病院や先生などによって大きく異なる場合もございますので、ご参考までにお願いいたします。

通院開始〜タイミング・人工授精・体外受精&顕微授精、胚移植〜妊娠(約11ヶ月間)に至るまでの合計の金額

まず、結果だけお伝えすると
合計で約31万円でした。
あれ?思ったより安い?と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私の場合は11ヶ月の期間だったので月で割ると2.8万円ほどの出費になります。

そして、さらに、ある月は手術代が高額になったため、高額療養費制度が適用されました。高額療養費制度とは、一定の医療費がかかると、国がそれ以上のお金を支給してくれる素晴らしい制度です。
それによって約9万円ほどお金が返ってきました。
また、保険が適用されない先進医療が一部あったのですが、私の場合、民間の医療保険で先進医療特約に入っていたため、2万7千円ほどお金が返ってきました。
つまり、実際にかかった金額はさらに少なく、約20万円ということになります。
その計算だと月で1.8万円ほどの出費で済んでいたことになります。

期間別のかかったお金

ただ、不妊治療と一言で言っても、色々な内容があります。タイミング法だけで妊娠できる方もいれば、体外受精で妊娠できる方、自費診療となる検査が必要となる方などさまざまです。

どのくらいお金がかかったか、もう少し詳しくお話しします。

・通院開始〜検査〜タイミング法3回の金額
この時は合計で約2万4千円ほどかかりました。
不妊の原因を探るための検査でしたが、1回で9000円以上かかる検査もありました。でも、それ以外は診察と薬代ばかりで大体1回で2000円くらいの支払いがほとんどでした。

・人工授精3回の金額
この時は合計で約3万3千円ほどかかりました。
人工授精当日は約7千円ほどかかりますが、それ以外は先ほどと同じく診察と薬代という感じでした。私が入っていた医療保険では不妊治療の手術は適用されませんでしたが、保険によっては不妊治療の手術も適用される保険もあるようです。すでに入られている方はぜひご確認してみてください。

・体外受精・顕微授精〜胚移植1回〜妊娠までの金額
この時は合計で約26万円(保険、高額療養費制度などを差し引くと約14万円)ほどかかりました。
不妊治療でかかった金額全体の80%はこの期間の出費ですね。
特にお金がかかった時が採卵の手術の時の約5万3千円と受精卵・胚培養の管理料などの約10万円でした。
タイミング法と人工授精の時などはほとんど飲み薬だけだったのですが、今回は自己注射などもあり、それも約2万4千円ほどかかってましたね。
ただ、高額療養費制度によって、結果的に月に9万円以上の医療費の支払いは無くなるので、とても助かりました。
ただ、妊娠がわかってからの診察は保険が効かず自費だったので、地味に高いなと感じました…。(2回の診察で9000円くらい)

妊娠・出産に公的補助があっても支出は抑えられず…。

ちなみに…

さらに厳密に話せば不妊治療のクリニックへの交通費や駐車料などは別途かかります。駐車料金が毎回1時間無料になるサービスはあるのですが、ほとんどの場合、1回の診察で1時間以上駐車することになるので、毎回300円ほどかかっていたと思います。
また、私は車で30分くらいのところのクリニックでしたが、通院されている方によっては県外から来られている方もいるようでした。

補足ですが、民間の医療保険の先進医療特約に入っていたため、お金が返ってきたという話をしましたが、不妊治療をこれから考えているからといって新しい医療保険に入る必要はないと感じます。不妊治療で先進医療が必要な段階まで行くかどうかわからないこと、また、自分が行くクリニックが先進医療を使うかどうかもわかりません。(クリニックによっては先進医療を行うかどうか事前にHPで記載されている場合もあります)そして不妊治療を適用する保険は保険料が割高の可能性があります。すでに入っている医療保険があれば、不妊治療が適用されるかどうかなど確認するくらいで私はOKだと思います。

まとめ

赤裸々に不妊治療のお金について語ってみました。先が見えない不安が多くある不妊治療で、お金については少し想像しやすくなったのではないかと思います。
決して安くはない金額ですが、「子どもを持つことを思ったらこのくらいの投資は当然だ…!」と思いながら支払っていました。でも、実際にそうだと思います。
今改めて考えると、単なる風邪の病気だったら自分でお休みしていればいつの間にか治っているということもありますが、不妊治療は違いますね。お医者さん、看護師さん、胚培養士さん、受付の方がいて、医療設備の購入代や維持費、建物のテナント料などがかかる、そして過去の不妊治療を研究をしてきて今の不妊治療に繋げてくださった方々がいる。体に負担がないように、なるべく早く可能性が高い妊娠ができるように技術が進化し、それをサポートしてくれる方々がいること。私たち夫婦だけでは成し遂げることができないものだったと思います。

不妊治療を悩んでいる方々にとってこの記事も何かの役に立てれば幸いです。

広瀬るい
2024年4月26日

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