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エリアマネジメント・ザッピング

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エリアマネジメントの記事をまとめて、集合知を作っていきたいと思います。
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いよいよ『エリアマネジメント・ケースメソッド』が出版されます!

エリアマネジメントとは、地域の価値を維持・向上させ、また新たな地域価値を創造するための、市民・事業者・地権者等による絆をもとに行う主体的な取組とその組織、官民連携の仕組みづくりです。 近年、行政だけでなく民間企業や市民が一緒になって、公園、河川敷、まちなかの広場や道路を活用している姿をよく見かけるようになりましたよね。 (写真1)大丸有で実施される路上運動会(2019.5) (写真2 愛知県豊田市駅前にあるとよしば) カフェ、マルシェ、屋外ワーキングなどの活用が見ら

エリアマネジメントパンフレットを作成しました!

エリアマネジメント人材育成研究会では、これまで、エリアマネジメントの現場で大きな課題として挙げられている「人材育成」に関する研究や、担い手を育てる方法やノウハウを体系化するための検討を行ってきました。 この度、活動の一環とし、「エリアマネジメントの取組みを広く周知し、取組みに関わる人を増やしていくこと」を目指し、普及啓発パンフレットを作成しました。 こんな人にパンフレットを届けたい!全国各地でエリアマネジメントの取組みが展開されています。これらの取組みをより持続的なものに

まちを活用し、まちを「育てる」 ナカメエリアマネジメント

みつける。かんがえる。こうどうする。なかめスタイル そんなキャッチ―なコピーを掲げ、オシャレな街の代表的存在「中目黒」のまちづくりが加速しています。 今回は、一般社団法人中目黒駅周辺地区エリアマネジメント(以下、ナカメエリアマネジメント)の大塚さんにお話を伺いました。 日本デザイン株式会社 代表取締役 大塚剛さん ナカメエリアマネジメント立ち上げの経緯中目黒駅周辺エリアでは、10年ほど前よりまちづくりに関する懇談会などを経て、平成25年7月に中目黒駅周辺地区街づくり協

エリアマネジメント研究アワード受賞(2021.7.10)

2021年7月10日に開催された「エリアマネジメント研究交流会」(全国エリアマネジメントネットワーク・公益社団法人日本都市計画学会エリアマネジメント人材育成研究会・UDC ネットワーク)にて、次の報告を行い、「エリアマネジメント研究アワード(Area Management Research Award)(実践報告部門)」受賞しました! 久保夏樹,村山顕人,真鍋陸太郎,山崎潤也,深谷麻衣,日下田伸,諸隈紅花,堤遼,小松航樹:エコディストリクト研究会の活動報告,エリアマネジメン

読書記録21・街歩き 『丸の内仲通り』NPO法人大丸有エリアマネジメント協会

こんにちは、だるまです。『丸の内仲通り』を読んで、丸の内仲通りに行ってきました。本に書かれていたことを確かめる旅、面白いです。 内容大丸有地区(大手町・丸の内・有楽町一体の総称)エリアマネジメント協会が、丸の内仲通りの変遷や工夫についてふんだんに解説した本です。2002年の丸ビル改築に始まる丸の内再構築以前と、これまでの取り組みについて詳しく載っています。 特徴としては、東京都と千代田区、三菱地所、エリアマネジメント協会が一体となって整備をしてきたこと。法律がなければ作っ

【記事リマインドシェア】都市開発事業と運営・エリアマネジメント─『202X URBAN VISIONARY Vol.3』

都市計画やまちづくり場づくりなんかの記事をFacebookではシェアさせていただいていますが、流れがちなので、重要なのはこちらにリマインド記事として載せることにしました。 都市計画系の言葉の中で和製英語である「エリアマネジメント」という言葉ほど大都市と地方都市の受け取る意味の違いが大きい言葉はないような気がします。 多少なりとも関わっている東京はじめ大都市ではこの記事のような大手デベロッパーが中心になってダイナミックな開発とつながるエリアマネジメントが行われていることを地

エリアマネジメント・ケースメソッドCase5 株式会社街づくりまんぼう~施設管理から震災復興を経てまちの仕組みづくりへ~

今回は、5月14日に出版された「エリアマネジメント・ケースメソッド 官民連携による地域経営の教科書」の中で、石巻市(Case5:株式会社街づくりまんぼう)のケースについてご紹介します。 なぜ石巻?まず、書籍でみなさんに石巻をご紹介したかった経緯からお話しできればと思います。 石巻市は夫が育った街であり、義理の両親が暮らしていたため私は年に数回訪れていました。その当時は、東北最大のロードサイド型ショッピングモールがオープンしたばかり。帰省の折に中心市街地の散策をすると、人通り

MBA手法から読み解くエリアマネジメント人材学~自分だったらどうする~を開催します

「日本都市計画学会エリアマネジメント人材育成研究会」では、エリアマネジメントを進めていく上で、現場での大きな課題として挙げられている「人材育成」について、地域固有の特性に合わせた担い手を育てる実践知(方法、ノウハウ)を体系化する新たなエリアマネジメントの研究分野を確立し、実践現場で広く役立てていくことを目的に活動しています。 そんな「エリマネ人材育成研究会」が、経営大学院(MBA)で用いられるケースメゾット手法にヒントを得て、これまで行ってきた調査・研究成果や都心部から住宅

エリアマネジメント・ケースメソッドCase7 株式会社ジェイ・スピリット ~自由が丘ブランドに込められた精神を受け継ぐ~

「エリアマネジメント・ケースメソッド 官民連携による地域経営の教科書」のCasa7に掲載されている、自由が丘のまちづくり会社ジェイ・スピリットのケースをご紹介します。 (写真1:東急東横線自由が丘駅前の風景)  みなさんは自由が丘と聞くと何を連想しますか?見た目にも美しいスイーツ?おしゃれな内装の雑貨店?それとも緑豊かな街並みでしょうか。 (写真2:自由が丘を紹介する風景として良く使われる、九品仏川緑道沿いのまちなみ) 自由が丘はそのようなイメージを抱かせるブランド

【第一回】「地方都市中心部におけるFMコスト改善を通じたエリアマネジメント事業の挑戦~熊本市、札幌市、盛岡市における取組みを通じて~」

1.地方都市における事業収益性の意義  我々は全国の地方都市中心部再生に取り組む中で、対象地区を一つの会社として捉え、その経営に必要な事業立ち上げを一貫して実行している。 我が国でもタウンマネジメント、エリアマネジメントという言葉はあるが、その成果を中心においた議論は少ない。対象地区の再生に必要なのは、経済課題の負の連鎖を断ち切るために、対象地区を一つの会社として見立て、今よりも「事業収益性」を高めるのに必要な事業を興し、その利益を再投資し、さらなる経済循環につなげること

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新たなまちの歴史をみんなとつくるエリアマネジメント

記念すべき第1回目は、札幌駅前通地区を中心にエリアマネジメントに取り組む内川亜紀さんです。内川さんは、石塚計画デザイン事務所(以下、石デ)で共に働いていた仲間でした。札幌駅前通まちづくり株式会社(以下、まち会社)によるこれまでの10年の取組を振り返りながら、お話をお聞きしました。 建築学科で歴史的建造物や風景の保全を学んだ学生時代 安富:学生時代にはどんな研究をされていたんですか。 内川:大学では建築学科で建築史を学んでいました。建造物の保存修理に興味をもつようになって

【AIR】緩やかな開発が続く立地つくりが最高のエリアマネジメントである理由

全国各地でニュータウン問題というものが取りざたされるようになり久しいわけですが、その中でユーカリが丘のケースは常に別軸として評価されています。 しかも、緩やかな開発が今も続いていることによって、常に需要に対して、供給が足りない状況を生み出し、結果として資産価値上昇につなげていっているというのも特徴的です。 これらの開発からエリアマネジメントや地域再生事業が学べる点は多々あるので、改めて整理していきましょう。もちろんこれからの局面でいきなり1970年代の局面でこれを始めてい

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エリアマネジメント組織が立ち上がるまでもう少しかな~。サンノミヤシティピクニック!

平成27年に神戸の都心の将来ビジョンを策定してから、阪急神戸三宮駅の駅ビルが建て替わり、サンキタ通りとアモーレ広場(パイ山)が生まれ変わりました。 ウォーターフロントも倉庫街から親水空間へ再開発が起こり、先日フェリシモチョコレートミュージアムがオープンし、29日には新しいアクアリウムatoaがオープンし、次はアリーナの計画が進んでいます。 JR三ノ宮駅の駅ビルは解体され更地の状態ですが、Street Tableが賑わいをもたらしています。 そんな中、また新しい動きです。

「エリアマネジメント・ケースメソッド Case1 錦二丁目エリアマネジメント株式会社・Case12 一般社団法人二子玉川エリアマネジメンツ」(葛西)

今回は、愛知県名古屋市中区(Case1:錦二丁目エリアマネジメント株式会社)と東京都世田谷区(Case12:一般社団法人二子玉川エリアマネジメンツ)のケースについて、事例執筆者よりエリアマネジメント事業から生まれるご縁とシナジーについて感じたことを書いてみました。 5/14以降は、ぜひ本に掲載の事例と合わせてお読みいただけると、より他事例でもさまざまな事業と人の関わり方が見えてくると思います。 エリアマネジメントを担う組織形態は、株式会社、一般社団法人、NPO法人、任意団