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1月16日、誕生花は待雪草【#誕生花短歌】

詠みます。

 慰めの涙雪の音ともに堕ち
 払い除ければわずかな希望

解説。

 ――それでも、誰かの手を求める。

 1月16日の誕生花のひとつ、スノードロップ
 東欧原産の、ヒガンバナ科ガランサス属(マツユキソウ属、スノードロップ属とも)の多年草、早春に咲く花です。

 学名を "Galanthus nivalis"(読みは「ガランサス・ニバリス」)。と言います。
 "Galanthus" はギリシア語で「乳のように白い花」を意味し、"nivalis" はラテン語の「雪(nivis)」を語源としており、つまり「雪の中や近くに成長する」という意味があるといわれます。
 そこから英名では「スノードロップ《雪の雫》」となり、和名では「待雪草《まつゆきそう》」と呼ばれています。

 スノードロップは聖燭節(グレゴリオ暦2月2日)との関係が深いとのこと。
 修道院の庭でよく育てられていたため修道院の跡地などに自生していることが多く、聖燭節の日にスノードロップをボウルに集積して家に持ち帰ると家が清められるという言い伝えがあります。

 ドイツの言い伝えでは、雪の色が白になった理由がスノードロップにあるという話もあるそうで。
 自分に色がない雪は『色』を分けてくれるよういろんな花に頼んだもののほとんどの花に断られてしまったそうで、そんな雪に唯一手を差し伸べたのがスノードロップだった、という内容です。

 スノードロップの花言葉は「希望」「慰め」「逆境の中の希望」「恋の最初のまなざし」など。
 キリスト教の伝説によると、エデンを追われたイヴが地上で初めて迎えた冬の日、野原の草花が無くなった一面の雪原に嘆いていた所に現れた天使がイヴを慰めるために降っていた雪をスノードロップに変えたというものがあります。
 このことから希望と慰めの意味を持つとされており、スノードロップの花言葉の由来となっています。


 ――ですが。
 この花、贈答用、とくに異性への贈り物とするのは危険です。
 何故って?

 それは、「あなたの死を望みます」という意味があるからです。

 イギリスの農村地方にはこんな伝説があるそうです。

『恋人が死んでいるのを見つけたケルマは、スノードロップを摘んで彼の傷の上に置きました。それは彼を目覚めさせることはありませんでしたが、彼の肉体は雪の雫(スノードロップ)に変わりました』

 つまり、希望は希望でも他者の死への希望、『あなた(花を受け取った人)の死んでいるところを見たい』ということを暗に意味するためです。
 気を付けましょう。



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