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1月29日、誕生花は匂菫【#誕生花短歌】

詠みます。

 忍ぶ愛
 他人
《ひと》もまばらな冬枯れに
 想い募れどその陰侘し

解説。

 1月29日の誕生花のひとつ、ニオイスミレ
 スイートバイオレットとも言われるこの花は、ヨーロッパや北アフリカ、また西アジアあたり(地中海とその沿岸地域ってことですかね)を原産地とする、スミレ科スミレ属の耐寒性多年草です。

 寒さには強い反面暑さにはかなり弱い多年草で、バラ、ラヴェンダーとならぶ香水の原料花として、古くから栽培されています。

 名前の通り、すみれ色またはヴァイオレット・カラーと呼ばれる明るい藍色が基本ですが、薄紫・白・淡いピンクなどもあり、八重咲きもあります。 パンジーやヴィオラに比べると花も小さく花付きも悪いですが、室内に置くと一輪咲いているだけで部屋中がニオイスミレの香りに包まれるほどの強い香りがあるとのこと。
 よって、ヴァイオレット・リキュールの香りはニオイスミレを用いるべきとされています。

 種子や根茎には神経毒のビオリン等があり、嘔吐や神経マヒを発症することがあります。
 その反面、薬草として古来より活用されてきたという歴史もあります。
 古代ギリシアでは花に含まれる鎮静作用が知られており、怒りを鎮めたり就寝時に使用されていたそう。
 アテネの周囲にはニオイスミレが群生していたため「ニオイスミレの都」と呼ばれていたといいます。
 このこともあり、ギリシャの国花はニオイスミレです。

 また、ニオイスミレは永遠の愛や思いやりのシンボルとされ、プレゼント用の小箱などの装飾図柄のモチーフとしてよく利用されます。
 聖母マリアの控えめさと誠実さを象徴する花でもあり、ヨーロッパでは葬儀の際に墓石に撒く習慣があったそうです。

 ニオイスミレの花言葉は「高尚」「秘密の愛」「奥ゆかしい」など。
 品位の高い色である紫から「高尚」、聖母マリアの控えめさと誠実さを象徴することから「奥ゆかしさ」の花言葉が与えられているのではないでしょうか。


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