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「音読」は我が子の視野を広げ、心を豊かにするツールだった……

昨今、小学校でも「音読」の宿題がマスト(※特に低学年)となっていることもあってか、音読する大切さが見直されいます。私も我が子が低学年だったときは国語の音読をチェックするのがルーティンでした。
そして私も実は子を産んでから絵本の音読を欠かさずにやっていた一人です(※何と下の子が小学校入るまでの7~8年間!ちなみに二人姉弟の2学年違い)。我が子の成長を振り返ってみてやはり音読は成長の過程で大切だということを実感しています。
今回の投稿では我が家と音読にまつわることについて紹介していきましょう。

私が音読を始めたきっかけとは……

まず私が音読を始めたきっかけについてお伝えしたいと思います。
それは2003年初頭、娘を産んで実家へ里帰りしていたときです。娘は私にとって初めての子であり、両家にとって初孫ということで、隣に住む実父の妹家族や近所の方たちが交互にお祝いをしてくれました。私に対しその時に言われた言葉が励ましではなく「赤ちゃんに話しかけなさい」「母乳の方がいい」「赤ちゃんを人込みへ連れていかないで」……など、やや説教じみた内容。今の時代だったらタブーな言葉もいくつかありました。こっちは初めての育児で一生懸命やろうとしているのに、疲れさせる言葉も入り、疲労困憊。

一方、自分の心が弱っていたらダメだと思い、「娘を私の手で立派に育てる!」を心を誓うのでした。もともと私は負けず嫌いな性格なので……。
ちょうどテレビを観ていたら母親の声で絵本を音読をすると子供の心が満たされるということを知り、半信半疑でしたが寝る前の儀式として絵本を読むことにしました。

音読の効果はすぐには表れない、気長に取り組むのがポイント

言葉をまだ獲得せず反応もイマイチという赤ちゃんに対し、絵本を読んでみることで本当に効果を得られるかどうか疑問に感じたのは事実です。子供が絵本で反応するには、個人差もありますがおそらく1歳児以降。子供が0歳児のときは「大きくなったら楽しんでほしい……」という気長な気持ちで構えていると良いかもしれません。

【我が子向け】音読の絵本の選び方のポイント

今の時代、新旧問わずたくさんの絵本が存在します。おそらく何にしようか迷っている方もいることでしょう。

私の場合、絵本選びのポイントを次の3つに絞っ買ったり借りたりしました。
① 自分が子供のときに親しんだ絵本
② 本文に独特のリズム感がある
③ 読む側をワクワクさせる要素がある

①タイプの絵本は自分も小さいときにハマった経験があるので、読みやすいと感じるかもしれません。私の場合は『ぐりとぐら』シリーズと『11ぴきのねこ』シリーズでした。

②絵本の中にはリズム感を大切にするパターンもあります。例えば絵本の中に掛け声のセリフが入っていると、ストーリーにメリハリがあり、子どもの心を引き寄せることもできます。

リズム感をある代表的な絵本といえば小学1年生の教材でおなじみの『おおきなかぶ』です。 「うんとこしょ、どっこいしょ」の掛け声が印象的かと思います。

③絵本のストーリーにワクワクする要素があると、子どものテンションもアップします。絵本を探すときはまず内容を確認してワクワクする要素があるかということをチェックしましょう。ちなみにワクワクする要素がある絵本は『ぐりとぐら』のホットケーキです。ホットケーキができ上がるプロセスや、出来上がったホットケーキで喜ぶというシーンが印象的です。

これから音読をルーティンにする方はぜひ絵本をチェックしてみて下さいね。

寝る前の音読、その後……

地道に寝る前の音読を二人の我が子にしたところ、小学生になってから自分で好きな本を選んで読書する習慣が身についていました!

息子は9~10歳くらいのときに『半沢直樹』でおなじみの池井戸潤さんなどの著書をたくさん読むようになり、今では経済ものから歴史ものなど多数のジャンルの本を読んでいます。加えて書くことにも興味を持ち、大学生になったらライターのアルバイトもやってみたいと話しています。

そして娘も映画のノベライズ本から、韓国文学まで女子たちに話題の小説を読むようになりました。

最後に

この10年でスマートフォンやタブレットといった複数のデバイスでも絵本の音読を楽しめるようになり、絵本を読むという選択肢が広がっています。デジタルを使うのも良いかもしれませんが、親の音読は子どもたちの反応もダイレクトにわかるのが魅力。親の声はデジタルでは再現できない温かみがあると思います。

デジタルとアナログの双方の良さを考えながら、子どもの読書好きにつなげられる音読を考えていただけると幸いです。

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