料理が習い事だったはなし

19歳の頃、お料理教室に1年間通っていた。ベターホームの初めてのお料理みたいな初心者向けのコース。なんで通うことになったのか、忘れてしまった。母が昔通っていて、いいから行きなよと言われた気もする。

それまで私は全くもって料理をしない人間だった。実家暮らしというのもあったけれど、食べる専門といった感じ。料理したのは調理実習くらい。小学校の時、家庭科クラブに入っていたこともあったけれどそれっきり。

調理実習のように、その日結成されたグルーブで料理をしていく。まず、先生の見本を見てからグルーブごとに分担して料理を作る。肉じゃがやハンバーグ、唐揚げなどいわゆる基本の家庭料理が多かった。一緒にやる人達は、OLさん風の人が多め。

手際がいい人もいるし、私のような初心者もいる。盛り付けて、食べて、後片付けして各々帰るといった感じ。ジェルネイルをしている方は、手袋を配布しているのでもらってくださいと言われて、ネイルしてると料理そのままできないんだと思ったのもここが最初。

お料理教室に行っていた1年間は、たまに復習も兼ねて家で料理をしていた。だが、1人ではなかなか手際良く行かない。教室では毎回綺麗にできていたのは、グループでやっていたからだったのか。たいてい途中から母の指導が入り、教室の終わりと共に料理をするのはやめてしまった。

その後、一人暮らしを経て同棲をしている。冷蔵庫の中身を確認して、名前のない料理を作る毎日。調味料も目分量で作れるようになった。ジェルネイルをしている時もしていない時も、手袋をして料理をしている。肌が弱いからだけれども。

ハンバーグはどうもいつも上手く火が通らないから、作らない。唐揚げも油が怖いからやらない。この2つは外で食べるものと決めている。でも肉じゃがは作るし、親子丼も作るし、ガパオライスやパスタはつくる。

あの頃の包丁の持ち方すら危うかった私より、きっと成長はした。でももう1回お料理教室で、基礎からしっかり学び直したいなと思ったりもする。

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