身につけたい清掃習慣(19)

クリスマスがあると、どうしても一時的に家の中が汚くなる。それは、クリスマスを家の中で過ごす場合である。

自分の家に、誰かを招いてパーティーを開く人もいるだろう。

どれだけの人を招くかによって、掃除の手間は変わってくる。

例えば、キッチンの場合は、招かれた人が後片付けを一緒になってやってくれると、まあまあきれいになるのだが、みんなが集まるダイニングルームは、食べかすやらビール瓶・ジョッキ・グラスの表面に付着した水滴やら、テーブルの上にこぼした醤油や飲み物やらで、一気に汚くなる。

みんなでワイワイやっているうちは、そんなことなどあまり気にならず、「ごめんなさい」「いえいえ、お気になさらず。」のちょっとした会話で和やかに済ませられる。

ところが、最後の客が帰ったあとは、部屋の状態を見て、一気に力が抜けるわけである。

トイレも閉口するくらい汚くなっている。

それに加えて、来客のためのスペースを作るために、一時的にしまっていた部屋の中の物(つまり、他人には見られたくないもの)を元のとおりに出すとしたら、まずは部屋をきれいにしなくては汚くて置けそうにないことに気づく。

それに気づいたときは、思わずため息が出てしまう。招くんじゃなかったと。

部屋の中の臭気にも、ちょっと引いてしまう。酒くさいし、タバコのにおいも残っていたりする。

憂さ晴らしに、消臭剤を思いっきり撒き散らしたくなる。

子どもがいる家庭だと、我が子はすっかり疲れて暖かいカーペットの上で寝落ちしている。

いつもは寝姿がかわいく思えても、やれこれから歯磨きさせて、風呂に入らせ、パジャマを着せて、ちゃんと布団の上で寝かせてということを考えると、「片付けもある私は、いつ寝られるんだ。」と、子どもの寝姿にちょっとイラついてくる。

こんな経験をしても、日頃から基本的な清掃習慣が身に付いていれば、なんとかなるのだが、身に付いていない人は、そのままズルズルと機会を逃し続けてしまう。

いよいよ明日は、最終回である。

みなさま、良いクリスマス・イブを!!





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