政令指定都市めぐり【第16回】

いよいよ、残すところ5つの政令指定都市のみとなった。

今日は、浜松駅からさらに西へ向かい、京都市に行くとしよう。

浜松駅には「のぞみ」は停車しないので、京都駅までは「ひかり」に乗ることになる。

「ひかり」は、豊橋駅と三河安城駅を通過して名古屋までノンストップ、その後、列車によっては、岐阜羽島駅と米原駅に停まるが、停まらずに京都まで行く場合もある。

いずれにしても、浜松から京都までは1時間5分から20分はかかる。

また、浜松駅から夜行バスも出ている。関西方面の高速バスのほとんどは、京都駅を経由するので、時間と予算の両面で検討することも可能だ。

さて、多くの訪日外国人に大人気の京都だが、近頃は京都市バスをはじめ、地元の人が公共交通機関を利用しづらい状況が起こっている。

バスが大混雑するだけでなく、道路にも外国人があふれかえり、車も人も通行の妨げになっているのだ。

私が20代のときは、まだそこまで外国人が殺到する状況ではなかった。インバウンドによる景気のV字回復は喜ばしいことではあるが、観光マナーの遵守の呼びかけは、自治体や地元民にとっては頭が痛い問題である。

京都駅周辺は、京都市バスやJRだけでなく、京都市営地下鉄、阪急電鉄、京阪電車、近鉄、京福電鉄の路線も充実している。

すべての路線が京都駅発着ではなく、多少歩かなければならない鉄道駅もある。

例えば、阪急電鉄には京都駅はなく、京都駅に近い駅だと烏丸(からすま)駅になる。カラスマルではないので注意しよう。

京阪電車だと、京都駅に近い駅は、東福寺駅になる。

関西のことがよく分かっていない人は、京都へはJRのほうがスムーズだということに気づいていなくて、ウロウロしてしまうことが多い。

逆に、有名な嵐山へ行く場合は、阪急電鉄のほうが便利であり、紅葉を愛でるのも良し、トロッコを楽しむのも良いだろう。

京都市は、右京区・左京区・上京区・下京区・中京区・西京区・東山区・伏見区・山科区・北区・南区の11の行政区から成る。

半数の区に「京」が付くのは、やはり昔の名残りである。あの桓武天皇が、平安時代に都を移して住まわれた「平安京」など、今も受け継がれている京都御所は、上京区に位置する。

京都市営地下鉄の今出川駅から徒歩5分ほどであり、有名な京大の吉田キャンパスも「今出川通」沿いにある。

観光で気を付けたいのは、金閣寺と銀閣寺が真逆の方角にある点である。金閣寺は北区、銀閣寺は左京区にある。

織田信長の終焉の地である本能寺は、中京区にあるが、なんと京都市役所のすぐ近くである。

行政区ごとに観光スポットがあるので、1日では回れないのが、京都市の魅力である。






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