仕事終わりの本屋立ち読み
最近は、夜も蒸し暑い日が続き、早く帰ろうという気持ちとは別に、ちょっとリフレッシュしてから帰ろうという気持ちも出てくる。
ビールでちょっと一杯やるかという人もいるかもしれないが、時間帯にもよる。
特に、夜の8時を過ぎると、ビールで一杯というよりも、ちょっと涼んでから帰るかという気持ちが勝ってしまう。
そんなときに、私は決まって大きな書店に立ち寄る。
大きな書店であれば、夜はそこまで人がいっぱいではないし、冷房の風も心地よく肌に当たる。
そういった快適な環境で、書店の隅から隅まで本棚を眺めながら歩くと、背表紙のタイトルや新刊話題書のコーナーに自然と目が留まる。
それだけで、最新トレンドワードや、世の中の関心事が頭の中にインプットされる。
そして、気になった本をパラパラとめくって、ところどころ拾い読みするだけで、テレビや新聞では収集できない情報を身につけることができる。
いつの間にか、仕事の疲れや眠気が吹っ飛ぶくらい新鮮な気持ちで立ち読みができるのだ。
立ち読みは、同じ場所にずっと居続けるのではなく、書店の各エリアを10分ずつ回りながら、だいたい30分から1時間程度にするとちょうどよい。
あまり長く居続けると、帰宅が遅くなって、かえって疲れがどっと出てきて逆効果になってしまう。
もし、どうしても気になる本があって一つ入手したいとなったときは、その場で購入を決断するか、また明日にでも立ち寄って読んでみるか、どちらかの判断を迫られる。
購入するときに私が目安にするのは、その本が一杯の酒の値段と比べてどうかという点である。
文庫本1冊ならば、酒を一杯やるのもたいして変わらない。
だが、単行本レベルになると、1000円は確実に超えるから、ちょっと高い買い物になる。
見方を変えれば、飲み会参加を1回断れば、単行本3冊は買えるお金が浮く。
気が進まない飲み会に誘われたら、思い切って断って、本屋で「爆買い」するのも良いだろう。
そのほかにも、今月に予定していた旅行プランを見直して、旅費を削って浮いた分を書籍代に充てる方法もあるし、古本屋さんやブック・オフで安く買う手もある。
1円も出せないなら、最新本はあきらめてください。図書館で借りるしかないだろう。
まあ、とにかく、読みたい本が手に入ればよいわけで、加えて仕事疲れや蒸し暑さを忘れられたら、まだまだ続く暑い夏は乗り切れることだろう。
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