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楽曲詞

20
ルリニコクおよびメロディ・クロックの楽曲詞をまとめました。YouTube動画が見られるものもあります!
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青と砂漠の子守唄

青と砂漠の子守唄

群れる街に埋まるあなた。
黒いビルに映る世界。
小さく閉じたふやけたドアで
隠す"イマ"はカビ臭い。

星屑が踊りだす至純の夜は
鏡、破り黄色を吐く。
そうね、それが楽なの。
サルサに包まれ光失う日々に、
そう。いつも。そこで響く…

地獄の子守唄。
すべてを忘れ、眠る。
いつかの物語は砂の中。
生きていく。
矛盾を抱いて、眠る。
あなたもあなたも嘘。蜃気楼。

黄色の小山に数多の枯れ人。
「この

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アマル・デ・エルスと彼の唄

アマル・デ・エルスと彼の唄

雨の香り夜の香りいつもの迷い道
何処にいるの?何処にいるの?冷たい息を吐く
雨の心夜の心独りで抱きしめる
暗い道を照らす音を探す錆びた器

いつかは消えるこの身体この心
それなら何のため生きていく?
意味のないこの世界意味のない毎日に
虚しく踊って砂まみれ

心の景色と見えてる景色が
重なり合わない霧の中
紅いお目々の着飾る雛人形
飛び回れ

そうだこんな日々、どうせ何もない
砂に汚されて踊りまし

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水中時計

水中時計

冷たい水にまとわれ落ちゆく身体

やがて全部ほどけて崩れるのでしょう

壊したい 輝く汚いこの世界

通り雨 濡れる月 しめった風

この夜に誘い込む暗く狭い海

心の奥底で儚く泣く貴女 いつか消えるまでどうか刻ませて・・・

わたしの肩に寄り添う悲しい時間

そしていつも小さな音ズレにすがる

愛してる? 輝く汚いこの世界

その笑顔その涙 俗世の雨

もう全て投げ捨ててここで逢い

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白夜

白夜

あわれ女は未来が見えず
男を追いかけ、分かれ道。
変わる背中に迷いをのせて
昔のままだと信じ込む。

あわれ男は足元見えず
走って手探り、迷い道。
変わる世界に不安をのせて
焦って背中を丸め込む。

陽はまた昇れど世界は暗く、
いわば極夜の闇の中。
ふたりが重ねた長い時間も、
いまや極夜の闇の中。

何年生きるか知らないが、
時間は二度とは戻らない。
記憶を愛して、記憶に沈む。
名も無き男女の言語

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夢源の少女

夢源の少女

いつも目が覚めたら
そっと聞こえる鳥の声
何も変わらない朝ね、
とつぶやきアクビ
ねぇ幸せな日々でしょ?
と目を閉じて説きふせる
イヤイヤする小さな少女を
知らんぷりする

だけどいつもの感情(アレ)が
今日もやってきたわ
先の見えてる道を
リアルに恐れてる

わたし、飛び立つの
無限のメロディーを抱えて
そう笑っていた少女は今どこに?
いつかこの身体、
砂になって消える日が来る
もういつまでも

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黒と翠の胡蜂

黒と翠の胡蜂

色と香りにざわめく都会で
数え切れない今日を繰り返す。
偽りだけ身に纏って
嘘を嫌う矛盾の現実。

そんな顕世のビルの隙間で
巣も作れず夜を迎えてく。
傷つくのを恐れるたび
針を出して飛び回る

どれほどの涙を重ね今を生きるの。
自分の影に憑かれた告白。

・・・

汗と、渦と、冷めてく身体と、
庇う黒地、月の観覧車。
この口から出る言葉の
意味を消して閉じて夢の中。

明日を流す勇気がないなら、

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パラダイム

パラダイム

香る夜が解く嘘の鎖
囚われていたカトレアの華

瞼の奥から鳴り響く唄
光に目を背けて踊る

ゆれるゆれる躯に
濡れていく息とパラダイム

飢えて渇く心、
せめてイマで満たして

欲と愛の狭間で
重なる影は蜃気楼

胸を縛る思考、
熱と夜で殺して

透かし絵に似た世界は
わたしの火で浮かび出す

朝になれば消えていく
無意味な唄を歌って

ここにしか咲かない夢と
ここでしか聴けない現実

ゆれるゆれ

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グレーテルの孤独な生涯

グレーテルの孤独な生涯

森、森、てくてく
森、森、てくてく

幼い少女は
細い道を歩きながら

道、道、キラキラ
道、道、キラキラ

楽しい思い出を
辿っていきます

森、森、てくてく
森、森、てくてく

小さな体に
溢れるほどの想いを宿して

道、道、キラキラ
道、道、キラキラ

その目には希望が...

街、街、街、ドカーン
夢、夢、夢、ドカーン

・・・・・

森、森、とぼとぼ
森、森、とぼとぼ

すごくすごく

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いる、神、何年も前に

いる、神、何年も前に

「アナタの可愛い気持ちが、楽しい。
それだけのこと、ってわかってる?

そう、普通の音楽。
普通の反応。普通の感覚。
普通の好み。普通の思考。
普通の人生。

カラカラカラカラ
夜風に流され、こう、回る。
え?同じ?
違う。

明日の私かな?
すぐ其処にある部屋で、
サァ、”崩れた女神”
”夢見る屍人”
”ミライノカコ”
が踊りだすの。

どう?見えている?
今ここにある世界。
もう。知ってるつも

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ふたつ、湖畔の車椅子

ふたつ、湖畔の車椅子

いつも私、記憶の底
懐かしく彩り香る
紅い世界、揺れる水面
胸刺した沈丁花

だけど貴方、知らん振りで
枯れた道を見つめるの
紅い世界、止まる水面
香り咲く金木犀

「綺麗な空を眺めてたい
霧に囲まれてく日々で
不思議の国、お伽噺
もう一度触れさせて」

だけど貴方、知らん振りで
枯れた道を見つめてる
消えた世界、止まる水面
物言わぬ金木犀

「季節は
例えば君に
例えば僕に
例えば今そこに
寄り

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天外の女

天外の女

あれはビルに映る夕暮れ
赤い赤い最たる光輝
触れてみたい
確かめてみたい
私は本当にここにいるの?

全て蜃気楼
夢も意思も否定させたまま
「そばに居て」と泣きすがる子猫
何をそんなに怯えているの?

「果て無き青空」
…綺麗ね、だけど
心が痞(つか)えるの
私の身体は誰のもの?
四隅に問いかける

顕世に生まれて霧の中
この我欲の枷に捕らわれて
両手の位置もわからないままで
折れたタクトを振り続

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夜空のふりした雲たちを

夜空のふりした雲たちを

景色の歯車が
ベタベタで、甘すぎて。
すべてが不味い。
昨日の胸が求めてた
優しさに殺意を向ける。

もう今はただの
ガラクタに変わった無邪気な笑顔に、
斧を振りおろしたい。すぐに。
そんな鼓動変わっていく毎日だから。

今日も唄う。
この心を結んで開いて。
さあね、いつか未来のわたしに聞いて。
夜空のふりをした雲たちをすりぬけ
「ラララ」とか嘘とかつぶやくの。

幸せなんていつからか
重すぎる荷

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湯沢の女

湯沢の女

雪の降るこの街
私が守るの…

天地を覆す
妖美なこの湯沢
出逢ってすぐ魅せられた
魔性の国

さぁ、貴方もいま私と
此処で果てましょう
すぐに媚態なこの躯を…あぁ

「雪戯れ以外にするべき事が何も無い」
そんな事を云う男は
私の中でイき果てろ!

愛の粉にまみれて何を想うイチゴ湯沢
この躯でこの街をミヤコにしてみせるの

さぁ、貴方もいま私と
此処で果てましょう
そして可憐なイチゴを宿すの

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ハイヒールとアスファルト

ハイヒールとアスファルト

コツコツコツと
足元が鳴る。
ゆらゆらゆらと
視界が踊る。

あいつとあいつのエゴイズム。
わたしの左脳を犯していく。
朝みた景色を濁らせる。
言葉を背負った敗走者。

右に曲がる回路。
黒く笑う。

いくつもの偽善が永遠にこだまする。
もう、今にもアレが破裂する。
ハイヒール。アスファルト。ぬるい空。
そっと奏でる。ありふれた唄を。

鍵をかけた心こじあけ、
濡れてるロープを引き出す。

露骨な

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