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2つ上の視点を持つ

仕事で気をつけてることの一つに「2つ上の役職の視点を持つ」ということがある。


こう思うようになったのは、妹の言葉がきっかけだった。



私の妹は世間で見て頭が良くて、結構良い大学に行った。
妹が大学生になってからは家を出たのでそれ以降のことはよく知らないが、中学生・高校生の時は賢い子だと私は思っていた。


そんな妹が、大学入学後、過去の受験勉強時代を振り返って言っていた、印象に残ってる言葉がある。

「だいたい2歳上の勉強をいつもするようにしてた」だ。

つまり、中3なら高1-2の内容、高1になったら高3の内容理解は終わらせて、高2には大学受験用の勉強をする、というかんじだったらしい。

妹はほぼ中高一貫のような学校に行ってたので(全体の1/4くらいは進学できないが)、中3の時に高校受験用の勉強に専念する必要がほとんどなかったということはこのことの要因だと思う。

私と妹が3歳離れてるので、具体的に3歳上はどんなかんじのことをしているのか分かったから参考にしやすかった、というのもあるだろう。


この「2歳上の勉強をいつもするようにしている」を聞いて、私は『頭のいいヤツはそうやって常に時間を先取りして余裕を作っていて、作った余裕でさらに濃く勉強していたのか』と思い、『これは普通に目の前の勉強だけをやってては勝てねえわ』と思ったのだ。



私は、この考えは、受験や勉強だけでなく、仕事でも使えると思っている。

ただ仕事と勉強では時間軸が違う。
仕事での2歳上というのは高校生の時の2年ほどの大差はないので、私は役職に置き換えている。
つまり「2つ上の役職の想定をいつもする」ということだ。


2つ上の役職を想定することの良いことは2つある。

1、視点が変わって俯瞰で見れる

自分の目の前・上司の視点を超えてさらにその上の視点を持つと、当事者とは違う考え方ができる。

2つ上のポジションになると、今所属してるチームの外になることもあるので、チーム全体を外側から見ることもできる。


2、いざそのポジションになった時の予行練習ができる

もう1つは、自分がいざ1つ上・2つ上のポジションになった時に、十分想定ができていると慌てなくてすむということだ。
なんなら1つ上のポジションになることは前提になるので、当たり前にできること、と思えるかもしれない。

もしかしたらいつか2つ上のポジションになるかもしれないと思って現在のそのポジションの人を見ることができるので、昇進する気配もないうちからこっそり真似したり、参考にすることもできる。

なお本当に昇進するのが良いのかとか、昇進して自分に務まるのかは、想像することとは別問題だ。
2つ上のポジションを想像して、昇進する意味はないとか、自分には無理とか思うなら、実際にならなければいいだけだ。
早くから予行練習すれば、十分に想像する時間があるので、その判定もできる。



「2つ上の役職の視点を持つ」というのは、試してみると参考になるかもしれない。

また、参考にならなかったら想像するのをやめればいいだけなので、とくに何のリスクもない。

一度やってみるのはいかがでしょうか。



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