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【大歓迎】HSPの卒論の相談をよくいただきます

ブラック企業研究家&HSP研究・エビデンスを発信するブロガーの長池涼太です。
4月ということで世間一般では新年度になりましたね。

さて僕の専門というとブラック企業とHSPですが今回はHSPの話。
僕がHSPを知ったのは2018年でしたが当時はHSPもそこまで知られておらずネットでHSPの情報を集めるのも少し苦労したくらいでした。

それが2020年以降、メディアに取り上げられるなどして爆発的に知名度が上がりHSPという文言をネットでみる機会もかなり増えました。

実際僕も2020年~2021年にかけてはHSPをテーマに新聞掲載2回、ラジオ番組出演2回もあったり、話は流れてしまいましたがテレビ出演の話も一時期出たことがありました。

そんな感じで良くも悪くもHSPを知る人、関心のある人は増えた印象です。

HSPの卒論の相談が増えた

そして新年度になったこの時期、特に2020年以降増えたと感じるのが「HSPを卒論で扱いたい」という学生からの相談です。
(この手の相談は大歓迎です)

HSPは心理学の分野のため基本的に心理学系の学部・学科に通っている学生からの相談が多いですが、全国でHSPの卒論の例を調べると心理学だけでなく福祉や人文科学、教育などいろんな学部・学科でHSPが扱われた実績があるようです。

ただHSPが難しいのは、HSPが提唱されたのが1990年代後半、日本でHSPの研究が始まったのが2012年くらい?と言われているため、世界的に見ても約30年、日本国内だと10年くらいしか研究の歴史がありません。

そのためHSPを卒論で扱いたい学生がゼミの教授などにHSPの話をしても、教授がHSPに対してピンとこないパターンも多いそうです。

HSPの卒論は情報収集が大変

また、大変なのが歴史が浅い関係でどうしても参考文献を探すのが大変なこと。
ちなみにネット上にHSPの情報はたくさんありますが、ネット上の情報は基本的に当てになりませんし、HSPに関しては間違っている場合も多いです。
そもそも僕も大学生の時に卒論を作るにあたって教授に「ネット上の情報を参考にするな!」と言われましたからね。

また、日本国内では10年くらいしか研究の歴史がないことを考えるとHSPでまともに情報を集めようとすると海外の論文を扱うことは必須になります。
当然英語で書かれていいますが、最近はDeepLなどの翻訳ツールやAIで翻訳することもできるため、最悪全部自力で和訳する必要もないです。
僕が卒論を作ってた2009年~2010年はその手のツールは皆無だったので、すべて自力で1語1語和訳してたというつらい思い出もあります…。

HSPの卒論で知見が増えることには意義がある

そんな感じでHSPの卒論はある意味特殊な部分もあります。
ただ卒論とはいえど、HSPの知見が増えることには意義があると思っています。そもそもHSPの研究者自体も数人程度と少ないため、HSP自体の研究も他分野と比べるとそこまで進んでるわけでもないです。
そのため、今後HSPの研究者が増えることや卒論、修士論文、博士論文と言った感じにHSPの知見が増えることにも期待したいです。


なおHSPの卒論の細かい事例に関しては僕のブログ涼しく生きる内で実際に茨城大学でHSPの卒論を書いた学生にインタビューした記事も掲載されています。
毎月やっているHSP勉強会でも研究論文ベースの情報共有をしています。


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