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呼吸ポンプとは??

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呼吸ポンプ作用って何?

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「呼吸ポンプ作用」

聞いたことありますか??

結構マニアックな言葉なので、聞いたことない方も多いんじゃないかな、と思います。。

呼吸ポンプってどういうこと?かというと、、

”呼吸”は血流をつくる、ということに対しても
直接的にかかわってる!

ということです!

そもそも”呼吸”に対して意識を向けること自体も日常生活するうえではそんなにないですよね。

でも、やっぱり呼吸は大切!!
今回は呼吸ポンプとは?から、何をどうすればより良くなる?

までを記事にしていきます!

是非最後までごらんください(^^♪

※限定公開の解説動画付きです。本文と合わせてご覧ください。

血液の流れは3つのポンプから!


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血液の流れ(=血流)は3つのポンプの作用によってなされています!

■心臓のポンプ作用

これは、皆様ご存じの「ドックン、ドックン」という心臓の動きによって

血液が流れている、というやつですね!

心臓のポンプ作用では、主には動脈血の流れに関わってきます!

■筋ポンプ作用

筋ポンプ作用については、別記事で詳しく書いてます!

筋肉の収縮によって、静脈を流していく、というのが筋ポンプ作用になります!

よく言われるのが、”ふくらはぎ”ですね!第二の心臓というやつです!
これは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

■呼吸ポンプ作用

今回はこの呼吸ポンプについて書いていきます!

筋ポンプと同じく、呼吸ポンプも静脈の流れをつくるのに一役買っています!


これら3つの作用によって血流がつくられていますが、どれか機能が悪いと血流が悪くなってしまい、様々な問題を引き起こしやすく・・・

呼吸ポンプ作用の解説!

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それでは呼吸ポンプ作用のご紹介をしていきます!

呼吸ポンプ作用において、一番のポイントは

息を「吸う」ときです!

横隔膜によるポンプ作用

息を吸う時には、呼吸筋の吸息筋が働き、横隔膜が収縮していきます。

横隔膜は収縮すると、”下にさがり”ます。

そうすることで胸腔内の圧力を下げ、肺を膨らませることで外の空気を取り込んでいきます。

この時、腹圧(お腹の内圧)は”上がり”ます!

その上がった圧力によって、「下大静脈」という大きな静脈が圧迫され、

なかを通る静脈血に流れが出来ていきます!

また、この時に活躍するのが静脈弁といわれる、静脈についている”弁”
この弁の作用によって、逆流はせず、心臓に向かっていく一方通行になります。

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また、息を吸うことによって、腹圧は高まりますが
胸腔内(胸の肋骨の中)は陰圧が高まります!

なんか、難しい言い方ですが、陰圧とは?

いんあつ【陰圧】
容器などの内部の圧力が、外部より小さくなっている状態。

外のほうが圧力が強いので、縮んでいく(引き込んでいく)ような力のことですね!

この陰圧が高まることにより、腹部の静脈血は胸部に流れやすくなります!


吐くときはどうなの?

では、息を吐くときはどうなるのか?

吐くときには横隔膜は緩み、上に上がります。
それによって、胸部の内圧は高まり、肺が圧迫され体内の空気を外に出していきます。

息を吸うときは腹圧が高まり、胸部は陰圧が高まりましたが、
息を吐くときは逆のことが起こります。

胸部の内圧は高まり腹部は陰圧が高まることになるんです。

前述したように、静脈弁がいい感じに活躍してくれてますので、

この時の静脈の流れは、下肢→腹部へと流れやすくなります!

簡単に言うと

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少し説明がややこしかったですが、

要は

■息を吐く → 下肢からお腹へ
■息を吸う → お腹から胸へ

と静脈は運ばれていく、ということです!

横隔膜による、胸部と腹部への圧力の変化によってポンプ作用が働く

ということは、横隔膜の動きって超大事!!

きちんと呼吸できてますか?

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呼吸って、普段何気なくしてる方が多いと思います。。

それはきちんと”正しい呼吸”でしょうか??

■肩や首が凝りやすい
■腰痛持ち
■猫背と言われる
■寝つきが悪い、眠りが浅い
etc・・・

上記に当てはまったり、何か身体の不調を感じる場合は、
横隔膜がきちんと動けてない=呼吸が浅く

なってる可能性大です!

施術をさせていただくお客様のなかにも、コレが原因で不良姿勢や凝り・ゆがみにつながってることが多いです。。

呼吸が浅いと、自然と呼吸の回数も増え
特に「吸う」ことばかりになってしまいがちです。。

「吸う」時には、横隔膜は収縮!しますから、

収縮ばっかりしてると、当然固まります。。
横隔膜も他の筋肉と一緒です。。

なぜ「吸う」ことが多くなる?

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この「吸う」ことが増える原因について、もう少し掘り下げようと思います。


第一の原因 自律神経の乱れ

第一の原因として、自律神経の乱れがあげられます。

慢性的なストレスや生活習慣によって、交感神経が優位になりすぎると

身体的には”緊急事態”として「興奮のスイッチ」が入ってしまいます。。

これは、太古の昔から人間に備わってる機能で、
たとえば猛獣に遭遇したときには、「交感神経全開!」で逃げるわけですね。

そういうスイッチが入るので、身体は素早く、力強く動けるように、
酸素を沢山取り入れようとします。。

しかし、現代の生活で多くの場合は、ストレスによって
酸素を取り入れたはいいけど、
戦うのはパソコンの画面と。。な人が多いのではないでしょうか。

走り回ったり身体を動かして消費することは少ないと思います。

消費しないと、酸素と二酸化炭素のガス交換も活性化されないので
しっかり「吐く」ことも必要なくなる。けど、ストレスは止まない。。

負のループです。

第二の原因 二酸化炭素の耐性が弱くなってる

二酸化炭素に対しての耐性が弱くなってると、
体内でできた二酸化炭素を、すぐに外に吐きだそうとしていきます。

呼吸によって取り入れた酸素は、血流にのったヘモグロビンに運ばれて、
酸素を必要としてる組織の、二酸化炭素と交換して受け渡していきます。

体内には、ある程度
二酸化炭素があったほうが、
血液中に流れる酸素を効率良く使っていけるんですね。

現代人の多くは呼吸多過だといわれており、
無駄に呼吸が多い。。
かといって”呼吸を減らすと息苦しくなる。。”というこれも、
「呼吸が多い」ことに脳や身体が順応してしまっているからだそうです。

酸素も、血液中には大量に含まれているのに
効率よく使われておらず、無駄に次々取り入れてしまっている状態。。

よく、アスリートが高地トレーニングとかおこないますが、
あれは酸素濃度の薄い高地でトレーニングすることで、
身体に酸素の効率の良い使い方を覚えさせるためだといいます。

これは、呼吸の習慣の問題になってきますが、普段運動されない方は特に
二酸化炭素への耐性は弱まってしまってる可能性が高いです!

第三の原因 呼息筋が弱い

呼吸筋には息を吸う”吸息筋”と息を吐く”呼息筋”があります。

呼吸という運動の中で2つはバランスを取り合ってますが、
呼息筋が弱いと、吸息筋のほうが強く働きやすくなり(緩みにくくなり)

どんどん吸息筋は固まります。横隔膜も息を吸う時に収縮するので、

吐くときにはしっかり緩んでなければ、収縮ばかりでどんどん硬くなって
下に下がってきてしまい、内臓を圧迫、負担をかけてしまうことも・・!

どうすれば??

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では、どうすればいいのか?を紹介します!
是非参考にしてみてくださいね(^^♪

①ノンストレスが一番!

自律神経の乱れは、交感神経が優位になりすぎてることで乱れます。。

副交感神経を優位にするには、ストレスを軽減していくことが一番!

笑顔でいること、運動、入浴、睡眠。。

自分なりのストレス解消法なども探してみるのが大切ですよ♪

ストレスと呼吸 はすごくつながってます。。
逆説的ですが、呼吸を整えることでストレスの軽減にもつながります(^^♪

ヨガやマインドフルネスなど流行ってるのも、情報過多な世の中のストレスを取り払って、目の前に集中するため、だそうですね♪

そういったもの試すのもおススメです!

②鼻で呼吸する

「口呼吸はストレス反応」「鼻は呼吸するためにある」といいます。

鼻で呼吸することは、呼吸多過を抑えてくれるため、

無駄に呼吸筋を酷使することを軽減できます!

また、鼻で呼吸することで歯並びや顎関節のゆがみが減り、
小顔効果や肩首の凝りの解消につながることも!

口で呼吸が習慣化してしまってる人は、

「寝るときに、口に肌に優しいテープを張って強制的に閉じる」
「ハミングする」

のがおススメの方法になります(^^♪

③呼吸を練習する

呼吸を練習したことありますか??(^^♪

前述してきたように、無意識に”良くない呼吸法”になってるパターンが多いです。。

呼吸法が良くなるだけでも、全身の血の巡りはよくなりますし
酸素供給の効率が上がれば
細胞も元気に!お肌や全身の調子につながりますよ(^-^)

呼吸法も紹介してます!よかったら参考にしてみてください↓


まとめ

いかがでしたか?

呼吸って大事ですよね!深い!

日々の生活の中で、呼吸法や呼吸の知識、参考にしていただけると嬉しく思います(^^♪

最後までお読みいただきありがとうございました!

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