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「やよい軒」一部店舗でおかわり有料化

僕は中学に入学し、柔道部に入部した。

部活では練習、試合以外に “ 納会 ” というものが年に1回あることを知る。

それは、毎月の部費の中からの積立金で小型のバスを貸し切り、顧問&部員全員で焼肉バイキング店に行くという年に1度の打ち上げのようなものだった。

その日、僕ら1年生は先輩方に緊張しながらバスに乗り込み、そして、店に到着した。

顧問の挨拶から会はスタート。食べ盛りの部員たちは、まっしぐらに食材へと向かった。

そこでなにやら2年生の超重量級(大デブ・柔道は弱い)の先輩が、3年生の先輩数人に囲まれている。

3年「お前は、この皿1枚(サラダ用の小さい皿)だけな!おかわりは無しだ!ハハハハ!」

2年「・・・」

1歳の年の差が、こんなにも強大な力を持つ。正しいか、間違いか。そのどちらでもない “ 理不尽 ” 中学とはそれに触れ続ける3年間だ。

2年生の先輩は、その小さな皿に限界までカルビを盛り、着席し、焼き始めた。

あっという間に食べ終わってしまった先輩は、そして、声を出して泣いた。

このニュースを見て、そんなことを思い出した。


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