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【#1094】とにかく普通にしていれば食いっぱぐれないのが正社員。普通にしていたら食いっぱぐれるのが派遣社員。

元気ですかー?
今日のnoteは「とにかく普通にしていれば食いっぱぐれないのが正社員。普通にしていたら食いっぱぐれるのが派遣社員。」というテーマのお話です。

全ての人が、安定して挑戦できる世の中にしたい

今日のnoteは、タイトルで全部言っちゃってるんですが・・・
昨日、前振りをしたように、僕は非正規雇用という言葉を無くしたいと思っています。
↓今から、ちょっとキツイこと言うからそのいいわけ前振りnote

もう少し具体的にいえば、全ての人が生活は安定しながら挑戦できる世の中がいいなと思っています。今も最低限のセーフティネットはありますけど、やっぱりレールから外れたら終わり的な部分はありますよね。


普通に仕事しているのに追い詰められるのはなぜ?

さて、本題です。
今日のnoteは派遣で働いている人に多い傾向がありますので、派遣で働く方に読んで欲しいです。(不思議とパート・アルバイト・ギグワーカーの人には少ない気がする)

「普通に仕事しているのに追い詰められるのはなぜ?」と思っている人はいませんか?

僕のところには多くの派遣で働く人からの相談がありますが、その多くが45歳オーバーです。おそらく、仕事が決まりにくくなってきて相談を下さっているのだと思うのですが、なぜでしょうか。

氷河期世代だから?
年齢が上がったから?
職歴が多いから?

それぞれ否定はしませんが、率直な表現をすると、「普通じゃない働き方を選んで、何も工夫をしなかったから」だと僕は考えています。


派遣はマイノリティ

そもそも、派遣で働くというのは、超少数派の選択です。
総務省労働力調査によりますと、2022年の派遣労働者数は149万人です。
これは、全雇用者(6032万人)の2.4%で、失業者や外国人労働者よりも少ないのです。

https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/dt/pdf/index1.pdf


単純に比較するのもおかしな話ですが、外国で働くならきっちりキャリアを考えて作戦を立ててキャリア形成する必要があります。アルバイトで働いていても、契約社員でも同じかと思います。

そもそも、正規雇用が3500万人もいるのですから、ルールや法律も基本はそちらに合わせて設計されるのです。派遣で働いている方はなんとなくイメージできると思うのですが、派遣法はかなり頻繁に改正されます。
時に派遣労働者の保護のため、時に柔軟な働き方のため、そういう大義名分を持ちながら、政治的な材料にされている側面もあるのではないかと妄想してしまいます。派遣法は2.4%への影響ですが、それ以外の労働関連法は原則6000万人に影響を与えるからです。

派遣で働く方には、派遣という働き方は圧倒的なマイノリティで、僕みたいなのが「なんとかしたい!」とか言い出す程度には難しい部分もあり、作戦を立てる必要があるということを知っておいて欲しいです。

若い頃は希少価値がある

ほとんど言いたいことは言い尽くしたのですが、「若い頃は派遣の仕事が決まったけど、年齢とともに決まらなくなってきた」というパターンがとても多いので、そのカラクリもお話ししておきます。

現在は正社員も契約社員も派遣社員もアルバイトも不足している超労働力不足の時代なのでイメージしにくいですが、20年前は逆に近く、正社員になれないから派遣社員を選ぶ人がいました。
もちろん、作戦をしっかり立てて正社員になっていった方もいますが、そのまま、不本意ながら派遣社員を続けている人もいます。

その時、正社員の仕事が決まらなくても、派遣の仕事が決まらなかった人はほとんどいないはずです。なぜなら、派遣という仕事を選ぶ人が少ない中で、若いということに希少価値があったからです。大多数が身分としての正社員を優先する中で、職種や勤務場所、勤務時間、賃金、福利厚生などを優先して(決まりにくいとは言え、正社員を最優先なら仕事はあったはず)仕事を決める若手は貴重です。僕が派遣営業デビューした2007年でも20代や30代前半で事務派遣をやってくれる方は貴重でした。
他にやりたい夢を叶えたり、狙った条件や職種での正社員就業のために派遣を利用する方もたくさんおられましたが、その中には、若さという希少価値で就職活動が比較的簡単に決まったので、派遣社員であれば簡単に仕事が決まると思い込んで、作戦を立てることを怠った方もいました。
全員とは言いませんが、今、ある程度の年齢になって派遣就業が決まりにくくなっている方は、若さという希少価値を買ってもらえるうちに、それに変わるスキルや経験を身につけてこなかった方もいるのではないでしょうか。

僕は2004年に大学中退をした時、20歳なりに考えて、正社員にはこだわりました。派遣で月収20-30万稼げる仕事がたくさんありましたが、月収16万で営業職に就きました。正社員がマジョリティなので、とにかく正社員でさえあれば、食べていくことはできるのではないか?と考えたからです。
やはり、一度派遣社員として勤務するなら、大学中退の僕には、それなりのストーリーとスキル・経験が必要とされたはずなので、良い判断だったのではないかと思っています。

ゴールから逆算を

もちろん、派遣サービスを提供してきたわけで、滅私奉公するしかない正社員だけではなく、多様な選択肢があることについては、僕は良いことだと思っています。
ただ、マジョリティではない選択をする以上は、緻密な作戦、考えながら状況に流されないようにすること、情報収集をすることはとても大切だと考えて欲しいです。
自分がなりたい姿ややりたい姿、将来やりたいことから逆算して、その手段として、派遣という働き方が有用であるといった状況や、「今は派遣がちょうど良いが将来は〇〇をやりたいから今から〇〇の勉強を始めよう」とか「正社員で挑戦しやすいように月給型の無期雇用派遣を利用しよう」いうふうに考えて、雇用形態を選んで欲しいと思います。

改めて、僕はどんな雇用形態でも、安定して挑戦できる世の中を目指すことを誓います。同じことにチャレンジしてくれている方もたくさんいます。
でも、今のところ、まだまだ正社員がマジョリティであり、やりたいことやありたい姿、フルタイムで働くことができない事情がない人は2000%正社員で働くことがおすすめです。(もちろん、派遣営業からの支援が欲しい、仕事を選びたいなどの理由で積極的に派遣を選ぶのはOK)

若くして派遣を選んで、「普通にしていたら報われる」と思って50歳になり、その後、不利であることに気がついて正社員になろうとしても間に合いません。ぜひ、雇用形態選び、仕事選びはプロに相談したりしながら、ありたい姿を見据えて選択するようにしてください。

ちなみに、例として派遣で特にスキルや経験を身につけることなく50歳になって、正社員になるのは間に合わないと言いましたが、正社員になることだけが全てではありません。
確かに、ある程度キャリアが経過してから、「安定したいから正社員になりたい」と言っても、その人の安定のために正社員雇用する会社があるとは思えません。
でも、それでも、遅いことはないので、正社員、もしくはそれ以外の方法を視野に入れながら、安定していく作戦や、将来やりたいことを考えていくことで切り開いていくことはできます。ぜひ、いつでも相談してください。

最後に

今日は「とにかく普通にしていれば食いっぱぐれないのが正社員。普通にしていたら食いっぱぐれるのが派遣社員。」というタイトルでお話ししました。
派遣で働いて、先が見えなくなってくる人の中には派遣で働くという方法はかなり少数派の選択であり、正社員とは違い、普通にしていたら将来の安定が約束されているというものではない(今は正社員もそうではなくなってきていますが)というところに誤解があることが原因なのではないかと考えています。
正社員のメリットもどんどん減ってきていますし、派遣で働いてキャリア形成をしていくのは、良い選択となることも多々あります。ただ、それには将来像とそこからの逆算による作戦が必要ということはぜひ、覚えておいてください。
では、また!





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