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日本でも広がりつつある「リテールメディア」

ども、スマレジの新垣です。
スマレジは、高機能かつアプリで自由に機能を拡張できるクラウドPOSレジです。

気まぐれ写真コーナー

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神戸市須磨区の馬の背から見える景色
神戸市須磨区の馬の背から見える景色

リテールメディアとは、小売店が運営する広告媒体

最近、リテールメディアのニュースや話題を聞くことが増えてきましたね。

リテールメディアとは?
小売店が運営する広告媒体です。例えば、店舗のデジタルサイネージ(電子看板)や、ECサイトやアプリの広告枠などがそれにあたります。

小売店が取引企業から広告料を受け取り、店内のデジタルサイネージやECサイトなどで商品を宣伝する取り組みです。小売店の新しい収入源として注目を集めていますね。

小売店は店舗やECで得た顧客情報や購買情報を大量に持っていますから、それらを活用することで、効果的な広告運用ができるようになります。まさにデータは「宝」です。

膨大なデータと分析力で、効果的な広告運用が可能となり、そのリテールメディアに広告出稿をしたいというメーカーが増え、新たな収入源になるという構図ですね。

先日の日経新聞によると

マツキヨココの場合、ポイントカードやアプリにひも付く約1億3000万の顧客接点が源泉となる。売り込みたい商品と似たカテゴリーの商品を買った集団を統計的に分析し、購入者の特徴を抽出。リピーターでなくても新規で買いそうな潜在顧客を割り出し、専用アプリや自社のECサイトを媒体として広告を配信する。

出典:5月18日の日経新聞 マツキヨココ、宣伝も売る

ファミマはデジタルサイネージの設置数を増やしているようです。

ファミリーマートは店内にデジタルサイネージ(電子看板)の設置を増やしている。サイネージに商品広告の映像を流しつつ、近くの冷蔵庫に実際の商品を陳列する取り組みで、大手飲料メーカーなどと組んだ企画では販売の伸びが確認されたという。現在は3000店に導入しているが、細見研介社長は「23年中に1万店まで設置する計画だ」と話す。

出典:5月18日の日経新聞 マツキヨココ、宣伝も売る

アメリカでは、Amzonや店舗を持っているWalmartのリテールメディアが急拡大しているようです。

顧客情報、購買情報は「宝」だ!

多くの消費財メーカーは、小売店を通して消費者に商品を販売します。よって、メーカーは自社の商品がどのような消費者に買われたかというデータを自社で持つことができません。じゃー、誰がそのデータを持っているのよ?となると、答えは「小売業者(リテール)」です。

最近では、店舗のPOSレジに蓄積された顧客情報や購買情報だけではなく、自社アプリやECサイトなどのメディアでも消費者との接点を増やすことで、ひとり一人の購買行動に基づいた顧客体験を提供しようという流れになってきています。

  • 「POSデータ」×「ECのデータ」×「アプリのデータ」×「CRM(顧客関係管理)データ」をうまく組み合わせて分析する。

  • 分析して得た情報を、リテールメディア運営にも活かして新たな収入も得よう!

そんな流れで、リテールメディアが注目されているんだと思います。

課題は?

課題はずばり「CDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)」なのだろうと思います。(私の見解です。)

CDPとは?
CDPとは、カスタマー・データ・プラットフォーム(Customer Data Platform)のことを指します。顧客一人ひとりの属性データや行動データを収集・統合・分析するデータプラットフォームです。

出典:
CDPとは?デジタルマーケティングにおけるCDPの意味・役割など基礎知識をわかりやすく解説
  • 店頭のレジ

  • ECサイト

  • アプリ

  • CRM

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これらで集めた膨大なデータを分析することで、効果的なリテールメディア運営ができるのでしょう。
運用したリテールメディアで得た結果や反応率などの情報も合わせて分析することで、さらに効率や効果を上げることができそう。
それらをすべて掛け合わせて分析するには、CDPが必要なんだよなーと思います。

ですが、CDPって、中小企業に売上規模だとまだまだ手が出にくい価格だと感じています。つまり、中小企業のリテールメディア運営には、彼らが手を出しやすい価格帯のCDPが求められるのではないでしょうか。

AmazonやWalmartなどの巨大企業の成功から始まったリテールメディア。日本でもマツモトキヨシやファミリーマートなど、割と大きな小売業者が活用を始めました。この流れは中小企業にも来るのだろうか?いや、そもそも中小企業にリテールメディアは必要か?新しい収入源になるのなら欲しいけど、そもそも運用できるのか?

リテールメディア、まだまだ注目を集めそうです。

ではまた。

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