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二八(にはち)の療育 011

こんにちは。「このはな療育室」の、さつきです。

冒頭のタイトル、『二八の療育』とは
わたしが療育を学び始めた頃、担当の児童精神科の先生が
よく口にして、教えてくださっていた言葉です。

『未就学児期のお子さんへの早期療育は、
子どもへの支援ではなく、親御さんをサポートすることに
重点をおくことを忘れずに。
配分は、子どもが2で、保護者が8 である』 
と。

まだ、障害の告知をうけていない
告知をうけたとしても腹落ちしていない
そもそも、うけいれられない、
子どもの行動が理解できず、子どもの対応が全くわからない、
かわいいと思えない
周りのお子さんとくらべてしまい、自分の子どものできなさばかりを
みてしまう
ご夫婦で子育て感、子どもの特性への捉え方、関わり方に温度差があり
相談できる夫婦関係が構築されていない…

保護者さんが抱える不安や苦悩は
療育者として歩き始めた頃の、今よりもっと未熟で経験値のない私には
想像してもしきれないものだった、と思います。

保護者さんのご不安に寄り添う、支える、
療育者が、保護者さんにとって頼っていただける存在になれるよう、
信頼関係をきずいていくこと。
療育者として、年齢と経験、人生を重ねていく中で
だんだんと実感としてわかっていくことがあります。

二八の療育。
この配分を常に心にとめ、
保護者さんに信頼していただける療育者でありたい、と
思っています。


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