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アフリカで人生初の差別を受けた話

あなたは差別を受けたことがありますか?日本で普通に生活している中で、差別を受けたと感じることってほとんどないと思います。私もアフリカで初めて差別を受けるという経験をしました。

アフリカとひとくくりにするのはよくないですが、私が差別的な発言を受けた国は一つではありませんでした。経済発展が遅れている国や、都市部より田舎ほど差別が多かった印象です。その中でも一番酷かったのはエチオピアでした。

道を歩いているだけで「チンチョン」「チャイナ」とバカにされます。この言葉は中国人をバカにする発言です。アフリカ人にはアジア人の見分けがつかないため、アジア人はみんな中国人にまとめられてしまいます。大の大人に面と向かって言われることはほとんどないですが、子どもは普通に言ってきます。

あまりにも酷いので、一人の子どもをとっ捕まえて問いただしてみました。「俺は中国人じゃないし、なんでそんなバカにすることを言うの?」すると、「中国人だと思ってた。それにバカにしているんじゃないよ」。「それは中国人を差別する言葉だよ。どこでそんな言葉覚えたの?」「知らなかった。両親がいつも使ってる」。

その後もいろいろと話を聞いてみると、悪気があって差別をしていたわけではなさそうでした。むしろアジア人が珍しいので、構ってほしかったくらいの印象を受けました。でもそうすると、大人たちは普段どのようにアジア人のことを子どもたちに話しているのでしょうか。

自分たちのまわりにほとんどアジア人がいなくて、アジア人のことをよく知らないからこそ差別的な発言を気軽にしてしまうのだと思います。(あるいは中国人がよっぽど酷いことをしているのか)

やっぱり「知ること」って大切ですね。裏を返せば、アフリカのことを全然知らない日本人も「アフリカ人は野蛮だ」みたいな先入観を持つかもしれません。自分もそのようなことがないように、改めて考えるきっかけになりました。


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