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エッチなティラミス、エスプレッソとサヴォイアルディで作る本格レシピと天国の意味

ティラミスは近年生まれた新しいイタリアンです。

日本では80年代後期から90年代初頭のバブル期に人気を博してたちまちイタ飯の顔となり、今ではカルボナーラと並ぶ知名度になりました。


もくじ

■イタリアの恋愛事情
トレヴィーゾ生まれのスイーツ
イタリアの恋愛事情
■マグダラのマリアは罪深い女
未婚の母の処遇は酷い
絶対に妊娠するわけには行かない女たち
■ティー・ラメ・スーって何?
何その日本語?
私ならキッチンで何を考えて開発するか?
■キミをイカせるティー・ラメ・スーの作り方
材料
作り方
■カロリー
■上手にイカせ作るコツ
クレーマ・ディ・マスカルポーネ
シロッポ・ディ・カッフェ
サヴォイアルディ
付け合わせアレンジ


■イタリアの恋愛事情

トレヴィーゾ生まれのスイーツ
イタリア北東部のヴェネト州、ベネツィアのご近所のトレヴィーゾという町のレストランでティラミスは生まれました。

発祥には諸説あるようですが、概ねイタリア北東部に起源があるとされています。

訛りが強いエリアで、私たちがティラミス、ティラミスと呼んでいるあのスイーツは「ティー・ラメ・スー」といった感じで発音するそうです。

そもそもイタリア語を喋れない私にとって訛り云々言われてもいまいちピンと来ませんが、何やらティー・ラメ・スーがロマンティックな響きでありそうな事は何となく解ります。

イタリアの恋愛事情
イタリアはバチカン(=カトリックの総本山)がある事から知られるように、敬謙なカトリックの国です。

離婚する事は許されず、また婚前の肉体関係などもっての他。

「えッ?じゃあ、イタリア人の若い女性はみんなヴァージンなの?!」

な、わけないですね(笑)

愛の行為を戒律ごときで縛れるはずがありません。

マグダラのマリアは罪深い女

未婚の母の処遇は酷い
私はこういう考え方が大っ嫌いなんですが、婚姻に重きを置いている以上、未婚の母などはあってはならない侮蔑の対象となるようです。

「まったく、どこの誰が女を妊娠させんだよ?で、誰が侮蔑してんだ?」

私はこう思うんですよ。

女を妊娠させるのも未婚の母にするのも男で間違いありませんが、慈悲深い女性を見つけて「あいつは尻軽」とか陰口を叩いている男たちを見ると

「尻軽女を見つけたなら侮蔑してないで一発ヤラしてもらえ!!」

と思います、男らしくない男たちこそ私にとっては軽蔑の対象ですよ。

『犯人はオレじゃない』と既に証明されているなら一安心、悲しみに暮れる女性を慰めて褒めて、自分もおこぼれに預かるのが男のあるべき姿だと思います(笑)

絶対に妊娠するわけには行かない女たち
男が侮蔑するのであればそんな男たちは私が一蹴し、守って差し上げましょう。

しかし、侮蔑するのが同性である女たちだったら始末に負えないわけで……あなたが女性ならこの意味何となく解るでしょ?(笑)

なので、イタリアの女性はあっちのアレを使うそうです。

一体どんなアンケート調査で出た結果なのか分かりませんが、60%以上の女性がそっちのアレを経験しているという話を聞いた時は私もチビリそうになりました。

宗教で禁断とされている結婚前の愛の営み、そして生物学上の過ち。

ダブルの背徳感で気持ち良さも倍増するとかしないとか(笑)

ティー・ラメ・スーって何?

何その日本語?
私はイタリア語を喋る事が出来ませんので、単語の意味を調べると逆に色んな妄想を繰り広げてしまいます。

「私を上げて」とか「私をハイにして」とか、そんな日本語ありますか?

このように和訳される事の多いティラミスですが、

んなわけねーだろ。

「私を天国に連れてって」……なるほど、考えましたね。

それにしても、バブル期の日本のご婦人たちは料理本に官能と刺激を求めなかったんでしょうか?

私はとても品のある人間なのでシモネタ無しに生きていく事は考えられません。

灰汁の強い小説にも採用されず子供たちも喜ばないような捻りの無い隠喩ではいまいちシラケてしまうのです。

私ならキッチンで何を考えて開発するか?
ここは直喩がベストです。

どう考えても「お願いイカせてぇッ!!!!」ですよね。

初めて一緒にベッドを軋ませた絶頂寸前の女性にこれを言われた事はありますが、「私を天国に連れてって」なんて言われた事は皆無です。

イタリアのお茶の間は銀行強盗と警察のカー・チェイスが中継されると日本のお茶の間ように「まったくふてぇ奴だ!早く捕まえろ!人様に迷惑掛けやがって!」なんて無粋な事は言わずに、国民の半数以上が

「おーし、そうだ!行けッ!逃げ切れッ!せっかく銀行の鼻っ柱を折ってやったんだ!警察なんかに捕まるんじゃないぞ!!!」

と強盗を応援するのだとか(笑)

ブラックユーモア大好きな賢い国民性であればこそ『私をイカせて』なんて名前のスイーツが爆発的にヒットしたんじゃないかな~?と私は思うんですよ。

何てったってキッチンは料理のオーガズムを追求するところ、料理は食のオーガズムを堪能するものですから。

※本当は「私を引き上げる」「私を元気にする」といった感じの意味ですので、皆さん真に受けないでくださいね。

キミをイカせるティー・ラメ・スーの作り方

材料
・マスカルポーネ・チーズ 200g
・全卵 2個
・砂糖 40g
・塩 ほんのちょびっと
・サヴォイアルディ(ふんわりサクサクのビスケット) 適量
・エスプレッソ 60ml
・シロップ 30ml
・マルサラ酒 30ml
・カカオパウダー 適量


作り方
①ボウルに卵黄と砂糖20gを入れて白っぽくなるまでよく掻き混ぜ、マスカルポーネとマルサラ酒を加えて合わせて伸ばす。
②別のボウルに卵白と塩を入れ、ホイップしながら途中で砂糖20gを少しずつ加えてメレンゲを作る。
③②を①に加えスパチュラでサックリ混ぜ合わせ、クレーマ・ディ・マスカルポーネ(以下クリーム)を作る。
④③を絞り袋に入れて器の底に盛り、シロップを加えたエスプレッソを刷毛でサヴォイアルディの表面に塗って配置する。
⑤クリーム、サヴォイアルディ、クリーム、サヴォイアルディ、クリームの順に、サヴォイアルディが2層でクリームが一番上になるように盛る。(サヴォイアルディの向きは2層とも統一し、隙間なく敷く)
⑥器ごと冷凍庫に入れて冷やし固める。
⑦サヴォイアルディの断面が見えるようにカットして皿に盛り、カカオパウダーを適度に振り掛けて完成。

カロリー

りょうりんのティラミス一人前は大体 254 キロカロリーくらいです。

上手にイカせるコツ

それぞれのモジュールをジョイントした料理だと捉えると分かりやすいと思います。

クレーマ・ディ・マスカルポーネ
【クレーマ・ディ・マスカルポーネ】はマスカルポーネチーズとマルサラ酒、卵、砂糖を合わせたもの。

カスタードクリームと近いものがありますのでレモンの皮や卵黄、ゼラチンなどを加えて作る方法もあるようです。

クレーマ・ディ・マスカルポーネはイタリア北部では強壮剤として知られていたそうで、これが「私を元気に」という由来になったと考えられます。

しかし「ティラミスは売春宿で生まれた」と明言する作家なども居るようで、こう考えると元気になりたいのは女性に限ったことではないように思いますね(笑)

いずれにしてもちょっとエッチな想像に繋がるところが私は嬉しいです。

シロッポ・ディ・カッフェ
甘くしたエスプレッソなんですが、一応比率がエスプレッソ2に対してシロップ1といった感じになります。

水気の少ない濃いめのエスプレッソがお好みの方はエスプレッソに砂糖をそのまま入れれば良いと思います。

サヴォイアルディ

サヴォイアルディはイタリアのお菓子で、卵と小麦粉を使った指型のビスケットです。

自前で作る以外には酒屋さんかインターネットで購入すると良いでしょう。

ケーキのスポンジを使ったティラミスをよく見掛けますが、サヴォイアルディはスポンジとは明らかに異なる「ふんわりサクッ」とした食感ですので一度くらいお試しになるのも良いんじゃないでしょうか。

また、エスプレッソに浸して作る方法が一般的かと思われますが、サヴォイアルディはスカスカのビスケットなのでエスプレッソに浸すとグッショリしてしまいます。

刷毛で片面にだけ少量塗るくらいが断面も美しく、美味しいと私は思います。

付け合わせアレンジ
マスカルポーネはゴルゴンゾーラと合わせてパテにする事があります。

チーズ屋さんに行くと交互に層を成したマスカルポーネ・ゴルゴンゾーラのチーズが売られていたりしますよね。

【クワットロ・フォルマッジ】という4種のチーズのピッツァにはハチミツを掛けて食べたりナッツをくべたりする事がありますので、ティラミスだけではお皿が寂しいと思う時は、ここからインスピレーションを得てハチミツやナッツを一緒に添えてはどうでしょう?

洋ナシのコンポートを添えたり、上にミントの葉を飾ったりしても可愛いですよね。

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