私の妻は、大人のADHDと診断されています。
自閉スペクトラム症も併発しています。

そんな妻と私と2人の子供たちの日常感じることを
素直に書いていきます。

同じ事情を抱えた家庭の方々に
共感してもらえれば嬉しいです。

ADHDとは

ADHDとは「注意欠陥／多動性障害」です。

発達障害のひとつで、
大きく3つの特徴があると
説明されることが多いです。

1. 不注意
2. 多動性（過動性）
3. 衝動性

「不注意」は、
ひとつのことに集中すること、または、
複数のことに注意を分配することが
苦手という特徴です。

結果、片付けができない、
物をよくなくして探す、
といった影響が出てきます。

「多動性（過動性）」は、
落ち着いていること苦手という特徴です。

子供のころは、
授業中に突然立ち上がるなど、
表面化することが多いです。
大人になると頭の中が多動、
つまり、話を聞いているように見えて、
頭の中は他のことを色々考えている、
という形になることが多いです。

「衝動性」は、
やりたいこと、ほしいものがあると、
すぐに行動に移してしまう特徴です。

大きな決断をすぐにくだしてしまったり、
周りが見えなくなるほど集中してしまったり、
という影響があります。

妻は、この3つの特徴が
全て出ているわけではないです。

感覚的には、
不注意はままある
多動性は目に見える形では全く無い（頭の中はわからない）
衝動性はまあまあある
という感じです。

どの特徴が出るのかは人それぞれで、
妻のように、複数がミックスして出ることもあります。

自閉スペクトラム症とは

いわゆる「空気が読めない」という特性です。
ADHDと併存することが多いです。

言葉を言葉どおりに受け取りがちで、
相手との社会的な関係を考えず、
社交辞令をそのまま捉えてしまうような
ピュアさがあります。

ADHDの人は、
人付き合いのやり方は分かるけど、
自分の欲求、感情が抑えられずに行動に移し、
人間関係を壊す言動を取ることがあります。
衝動性の特性です。

ADHD＋自閉スペクトラム症となると、、

ADHDの衝動性により人付き合いが上手くいかない
↓
人付き合いが上手くいっていないことは何となく分かるが、
空気が読めないのでその理由がつかめない
↓
他人から客観的なアドバイスを貰っても、
理由がつかめていないので、あるべき行動が取れない

という非常につらい状態に陥ることになります。

妻も、この状態になっていることが多いです。

周りの人が思うこと

そんな妻の言動を受け取る私は、
明け透けに言うと、
よくイラついてしまいます。

それは口にしない方が、、、
今はそれはやらない方が、、、
という状況に直面することが多く、
私がそれを妻に伝えると、
理解できない妻はムッとしてしまいます。

ムッとした妻を見て、
なんだよとイラついてしまう私。。
負のループですね。

負のループから抜け出すにはどうしたら、、
と毎日悩んでいます。

衝動性を抑えることができない妻。
衝動性からくる行動を全て受け取るのは苦しい私。
この相容れない状況を抜け出すにはどうすべきか。

私にもう少し器量があればよいのですが、
仕事や育児で心に余裕がなく、つらいところです。

ADHDの生活＋育児＝「無理」

この状況で育児が加わると、それはもうカオスです。

大人のADHDの人は、
日常生活に常に困難さを抱えています。
そこに育児が加わると、
困難さは何倍にもなります。

もはや「無理」です。
「無理」は、今の妻の口ぐせです。

妻は自分の特徴と向き合い、
一生懸命に何とかしようとしてくれています。

ですが、、現実は、何とかしきれていないです。

私が仕事をしているので、
育児、家事の大部分は妻の分担になっています。

妻からはよく「無理」のLINEが来ます。
私はほぼテレワークなので、
基本自宅にはいますが、仕事をしている以上、
手伝いばかりできる状況ではありません。

「無理」のLINEを受けた私は悩みます。
答える言葉もない、
近くにいるけど助けにも行けない。
「無理」のLINEを受けるたびに、
私の頭は結構いっぱいいっぱいになります。
仕事への影響は、正直ゼロとは言えないです。
（上司には言えない、、というより言ってもたぶん伝わらない。。）

妻は「無理」のLINEが私に与える影響を
薄々分かってくれているのかと思いますが、
特性により抑えられずに送ってしまう、
という状況になっていると理解してます。

答えのないトンネルの中でもがいているところです。

正直に言い合ってバランスを取る

私も妻も子どもたちも
誰も取り残すことがないように、
ぎりぎりでもバランスを取りながら、
耐えていければと思っています。

そのためには、私も妻も正直になって、
言い合うことが必要だと思っています。

抱えたら、抱えきれなくなることは目に見えています。

数日前に、「無理」のLINEをやめてほしい、
と正直に伝えてみました。

伝えた結果、今は止めてくれていて、
私の余裕も出てきています。
が、近いうちに再開すると思っています。

それでいいんです。
抱えられないとなったら正直に言う。
一時的に片方に負担が寄りますが、
正直に言った方は一時的に開放されます。

ストレスの自転車操業になってますが、
それしか今は進む方法がないと思っています。

何とか、乗り越えていきます。