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運動するための細胞は使われないと、萎縮していく

これは以前書いた文章の一つです。改めて、この件について今日は詳しく書いてみます。

人間には運動をするための細胞(筋肉)と、生命を維持するための細胞(臓器)があり、生命維持の細胞は死ぬまで働くが、運動するための細胞は使われないとどんどん萎縮していく。

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人間は約37兆個の細胞でできていると言われています(一説では約60兆個とも言われている)。日々この細胞たちは生まれ変わります。垢やフケが一番分かり易いと思いますが、あれは皮膚の細胞が死んで剥がれた状態です。

私たちの臓器もまたすべて細胞からできています。体の中にある臓器は、一つも欠けることなく死ぬ間際まで動き続けています。どれか一つでも動きを止めたとしたら、その時は「死」です。ですから死ぬ間際まで「生命を維持するための細胞は働いている」ということが言えます。


運動するための細胞は多少死滅しても、生命に影響なし


ではもう一種類の細胞、運動するための細胞の話です。

運動するための細胞は多少死滅しようがどうなろうが、生命にすぐ影響が出るものではありません。

例を一つ

五十肩で肩が上がらない、痛い。


こんな人、多いですよね。肩周辺の細胞が死んだ状態です。


肩関節は、ほぼ180度動く仕組みになっています。しかし日常生活では、そんなに大きく回転させる必要がありません。昔と違って、棚の上に物を置くため、腕を挙げる仕草がなくなりましたよね。日常生活を想像してみてください。肩をどのくらいの角度まで、動かしていますか?

簡単な説明にするため、仮に今は120度動くとしましょう。本来180度動くべきところですから、60度少ないですよね。そうすると、体は「肩関節は120度でいいらしいぜ!」という信号が出て、120度で限界を勝手に作ってしまいます。

これが最初にお話ししました「運動するための細胞は使われないとどんどん萎縮していく」ということです。使われない角度は、細胞が萎縮して、もう動かなくなってしまいます。


筋肉の細胞が萎縮します


筋肉は収縮することにより関節を動かす仕組みになっています。肩をある程度までしか動かしていなければ、それ以上動かす必要がないと判断して、筋肉の細胞が萎縮します。

筋肉の運動制限、関節の可動域制限、どちらも制限がかかることで、腕を挙げることができなくなってしまいます。

五十肩の発症です。

いわば、動かしていないからこそ起こった、当たり前の症状です。それなのに、「突然肩が痛くて挙がらなくなった」と言います。成るべくしてなっただけのことなのに、知らないだけの話です。


「固まった!」と言う前に、運動しましょう!


死ぬ間際まで臓器は勝手に動いてくれますが、足の筋肉や腰回りの筋肉、股関節、膝関節などは、しっかり動かすことを続けていないと、そのうち動かなくなってしまうのは、必然のことだということです。

それを総称して「運動しましょう」とあらゆるところで呼びかけがされています。だから、運動しましょう!



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