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体育で『肌着の着用禁止』!?

少し前の記事なりますが、自分にもあった体験でしたので取り上げさせて頂きました。

川崎市の一部の小学校で、体操着の下の肌着着用を禁止するという指導が行われていたとの事です。
また、全国の小学校の保護者へ聞き取りをした所、胸の成長を確認できた場合のみ着用を認めるといったケースも確認されました。

この記事を知った時、正直鳥肌が立ちました。
僕が小学生女児だったころ、体育で女子はブルマーが必須でした。
自分の性別に違和感を持っていた事と、担任の先生が男性であったこともあり、自分が何者か分からない(トランスジェンダーという情報がなかった為)状態ではあったものの、ブルマー姿になる自分に言いようのない嫌悪感があったのを思い出しました。

どうしたものかと小学校5年生になった僕は考え、お願いをしました。

『女子も、ブルマーじゃなくて半ズボンがいい!!』

しかし抗議のかいなく、女子はブルマと決まっているといういことで聞き入れてもらえなかった為、勝手にスポーツ仕様のハーフパンツをはいていったのを覚えています。
決まりを守らなかった事に対して先生に叱られましたが、帰宅した僕は母にどうしても嫌だと話しました。

僕が嫌だったのは、女子として扱われる事への嫌悪感、女子らしくあってしまうブルマーを着用する自分への嫌悪感、更にそれを男子に見られ、女子として認識される事への嫌悪感といった所でしたので、とにかく理由は自分がトランスジェンダーである事に関していたのです。

母は、そんな事はつゆ知らずでしたが、『女の子として早熟な子もいる中、ブルマー必須であるという柔軟な姿勢でない学校側の対応』に話ししてみると動いてくれました。
同じ思いであった保護者の方々と学校へお願いをしてくれたのです。

しかし、現場は明日もある体育に対して早く解決してくれーーー!!といった思いでいっぱいでした。
大人たちが検討している中、僕が許可が正式に降りる前から履いていた短パン姿に共感を示してくれて真似し始める子達が続出。

『りょうちゃん、それいいね!』
『自分も実はブルマー嫌だったのだ』

先生は体育の時間の女子達の恰好に頭を抱えていました。
今思うと板挟みで大変だったろうにと思いますが・・(笑)

『ちゃんと許可がでてからにしなさい』
と言われた言葉に、

『先生、ブルマーはパンツ2枚重ねなだけだよ!おかしいよ!下半身裸じゃん!』

と伝えたのを覚えています。
パンツ2枚重ね・・・

この言葉が、幼心に『効いた!!』

と感じました。
そこからは許可が出るまで何も言われず、派手な柄や模様、運動に適さない短パンはダメだよ。程度で収まり、平和に短パン姿で体育に集中できたのです。

今回の川崎市や、他県での出来事は、女児でも嫌悪感を抱くのに、トランスジェンダーの児童だったら・・と思うとゾッとします。
当時の僕がこんな思いをしたら、きっと発狂して学校に行かない、または体育は全て休むという暴挙にでたと思います。
自分の尊厳を無視されたと感じ、精神的に傷ついていたでしょう。

大袈裟ではなく、子供だからといってみるのではなく、一人の人間としてどうか対応すべきです。
そして子供だからまだ早いだろうでもなく、自身の体の変化や、それによって周りからどう見られるかなど、子供達が違和感を感じてからではなく性教育の一環として大人たちが早めに伝えるべきだと強く思います。

大人が子供たちの心や身体を守るのは当たり前。
それだけでなく自分自身も守れるように、自分の性に意識を持ってもらい、自分を大切にできる子供達であれるように大人はもっともっと真剣に子供達と向き合うべきです。

今回はあまりにも自分の幼少期と被ってしまい、自分の意見を強く表現させていただきました。
勿論、他の意見もありましたら聞かせて欲しいです!

記事を紹介します。
是非、ご覧ください。


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