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For example? の嵐

みなさん、こんにちは!
いよいよ留学生活は11月に突入、帰国まで残すところ50日となりました。あと、最近は木々に積もる雪を見て、「THE 北欧!!!」といった感じです。ほんとに寒いです(笑)

※今日は-2℃でした。
明後日の最低気温は-5℃?!

1週間のお天気


さて、今回はフラットメイトのフランスからの留学生と話す中で感じた気づきをみなさんに共有できればと思います。この価値観の違いがなかなか面白く、留学生活で記憶に残る一場面でした!
ぜひ最後まで読んでいって下さい。それでは今日もよろしくお願いします。


⭐️キッチンでのひと時

キッチンでのある日のこと。

ピザパーティー

僕と日本人の友達2人は、キッチンの横にあるテーブルでピザを食べていました。そこへやってきたのはフランスからの交換留学生フラットメイト。彼女との会話がヨーロッパ人とアジア人の大きな違い、「具体化」を教えてくれました。

お互いの国の恋愛や関心ごと等、色々話したあとのことです。彼女は私たちに、

「ヨーロッパの人のことを正直どう思う?
どんな部分が違う?」

と聞きました。

これまで、留学に来てから本当にたくさんすぎるくらいの「違い」に触れてきたことで、逆に考えがすぐにまとまらなかった私。

その横で私の友達「日本人はもっとmodestだ」と答えると、

※ modest:謙虚、控えめな、腰の低い

それに対してルームメイトが

「For what? Like money or…Tell me an actual situation」と一言。

それを聞いて、それまで黙り込んでいた私は、「まさにそれ!」と思わず叫んでしまいました!(笑)

おそらく日本人同士の会話であれば、日本人って謙虚→だよねーで会話が成立するのですが、ここヨーロッパではそれが通用しません。

それはおそらく、異なるバックグラウンドで、「日本」という事前情報のない外国の人と話すからこその「For example?」の必要性なのです。

そして、彼らが普段から日本人と比べて具体的に話すことが出来るのは、ヨーロッパという陸続きの場所で、様々な国、人種の人と分かり合うためなんだと思います。
違いを精一杯言葉にして、説明して、互いを理解し合うわけですね。

結局、「謙虚」の具体例は思い浮かばず、分かりやすい例が浮かんだ「気遣い」について説明してあげました。

それではいきます。For example。

気遣いと言えば、別の言葉で言い換えると言葉に出さずとも相手が察してくれるとも言えますよね?

シェアしてるキッチンの様子

普段、誰かと一緒に料理していてごみを捨てたい時、「Can I open the door?」といつも言っています。

でも日本を想像してみてください。人によりけりですが、隣で料理をしていてゴミが出たとしたら何も言わず、サッとどいてあげたり「捨てる?」とかひと言、声をかけるのではないでしょうか。

これが正しいかはさておき、相手の想像しやすい具体例を出せたことで分かった!と表情がパッと切り替わる瞬間。自分の言いたいことがちゃんと相手に伝わったんだ!という実感がして、とても嬉しかったです。

※ちなみにアジア人(たぶん一緒にいる自分の印象も大きい)のことをどう思うか聞き返すと "too nice"という回答が返ってきました。これは何かに怒ったり、感情、特にネガティブなものを表立って出しているのを見たことがないという意味でした。

⭐️日本語勉強会を通して

それからというものの、何か話をする時は形容詞などを言ってまずは大きく入った後に、for exampleと続けるように気をつけています。

特に自分の性格上、どうしても気持ちが先行してふわふわしたことを言ってしまうことが多いからです…

そして、その成果を実感したのがオスロ大学の日本語学科の学生との勉強会。彼らに日本語を教えていた時のことです。

そこでなぜ日本では「朝ごはんと朝食、昼ごはんと昼食」のように二つの言い方があるの?意味は同じだよね?使い分けがあるの?と質問されました。

そこで私は、朝ごはんはcasualで、朝食は少しformalな印象があるかなぁーと答えました。そして、気づけば自然と For example- と口にしていたのです!!!

例として、朝ごはんは友達との何気ない会話で、朝食は例えば、学校で修学旅行とか行くときのしおり!そこの日程表には朝食って載ってるんじゃないかなーと伝えました。 今考えたら、もう少し良い例もあった気がするけど、何よりも自然と出たFor exampleが嬉しかったです。

こうした目線で普段のルームメイトの会話を聞いてみると、ちゃんとFor example と具体例込みで話しているのです!こうして何かに気づいて、違う目線で物事が見えるとまた面白いなぁーなんて。もっといろんなレンズで世の中を見れたらもっといろんな発見があるのかな?

⭐️課題の明確化=解決の糸口に

そうした体験は留学生活中の他の場面でも生かされました。

それでは行きましょう!
せーの、For example!(笑)

それはレポート期間の直近1、2週間で勉強をたくさんやらなきゃいけない時でした。でも、授業が聞き取れないノルウェー語、英語で書く10枚のレポートなど考え出すと気が重くなって、漠然と悩んで不安で、前に進めずにいました。なかなか手につかないのです。

そんな時にやったのが「課題の明確化→行動」の流れ。

例えば、大量の、分からないノルウェー語といっても「レッスンいくつの、どの文法が分からないのか?テストに向けて不安な設問は?ライティング?じゃあ対策として…」

そんな風に、漠然とした大きなタスクを、より小さく、詳細に分割し、行動目標にしてしまうわけです。すると、あら不思議。取り組む前よりもずっと気持ちが楽になったのです。そして、何よりも具体化されたタスクは取り組みやすい!良いことづくしです!

整理した後は、まずは〇〇と動き出す。

今なにかに悩んでいる、頑張っている皆さん、
ぜひお試しください。

⭐️今後の展望・やりたいこと

今回の一件を通して気づかされたのは、これまでの自分のぼんやりさ加減。
口にする目標や自分の将来、何事も漠然と、ふんわり考えることが多かったなという印象です。

そして、何より思うのはそれがかえって自分を苦しめることになっていた事。将来を考えるのはもちろん良いことなのですが、その漠然とした想像上の未来は分からないことで不安は膨らんでしまうし。目標に関しても数字や具体的な表現がないと、自分の頑張りが見えにくいのです。

⭐️曖昧な目標では、曖昧な結果と達成感しか得られないんだと実感しました。

尊敬する人、教育YouTuber
「とある男が授業をしてみた」
葉一さんの受け売りです


今まで具体的に話す方がなんとなく良いくらいに思っていたけれど、これからは自分の発する言葉にもう少し意識を向けてみたいと思います。
まずは、「頑張る」っていう表現をなるべく使わないようにしたいです。気づいたらめっちゃ言ってました自分。(笑)

じゃあ、これからの50日どんな風に過ごしてきたいのか。これを発表して終わりにします。

留学に来た一番の目的
「異なる価値観に触れる」こと。

これまでの3か月で一番自分の学びになったのは、やはり人と話すことで得られた価値観の数々でした。なので、このふんわりとした自分の目標を「人と会って話すこと」ベースで落とし込んでいきたいと思います。

⭐️11月の目標

①日本語学科の学生との勉強会に必ず参加する

②紹介してもらった教会での交流会に参加

③留学生と話したいテーマ、質問リストの作成

自分が疑問に思うこと、国によって大きな違いがありそうなテーマについて質問を作ってぶつけてみる。また、自分も英語でそのテーマを説明できるように調べる、練習する。

④Face bookでOsloに住む大人1人にDMする

それでは11月も頑張っていきましょう!
今回もお読みいただきありがとうございました。
感想、連絡もお待ちしてます!!!

それではまた来週!

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