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小説『ワイルド・スワン』は冒頭30ページで映画一本分の読みごたえ。

あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いいたします。

2021年。
ことしはおだやかな年になりますように。。


そんな願いをしつつ、
ことしのよみはじめは『ワイルド・スワン』。

今日よみはじめて、まだ1章しかよんでません。
でも、そうとう濃い。
この本。


結論から言うと、

・内容が濃くて、1章で映画1本つくれるスケール。
・100年前の中国は慣習が多くて生きづらそう。
・とにかくおもしろい。

この三点がメインです。

まず、ほんと内容濃い。
ざっくりいうと、この本は1900年頃〜の中国を舞台に、親子3代にわたって激動の歴史を生き抜いていくストーリー。

第一章は約30ページほどで、
映画一本分みたくらいのスケール感。

この内容なら、1章だけでも買います。
2章以降、分冊化されてもかいたい。よみたい。

そんなストーリーの濃さです。


つぎに、百年前の中国、
生きづらさハンパない。

当時の中国、慣習多すぎ。
日常が不安定すぎ。
当時中国をおさめていた清が弱い。
だから舞台となる地方都市の日常は不安定。
おさめる有力者がつぎつぎかわるし、
ルールもかわる。

だから当時は貴族になるか、
もしくは平民は役人になる。
そうじゃないと、いつ家や財産が没収されてもおかしくない時代。これはヤバい。

あと、家長のいったことは絶対だとか。
男性は女性のちいちゃい足(纏足)で、
よちよち歩く姿に性的興奮を覚えるとか。
お金があれば愛人(妾)持ち放題とか。
ワイロし放題だとか。

いまとくらべると相当ワイルドな世界。
なんでもありで、混沌としてる。
しかも舞台の町は夏35度、冬マイナス35度。
なにもかもがエクストリーム。
この時代この環境、、生きていく自信ない。。


だからこそ、この物語、おもしろい。
もともとは実話にかかれているそう。
第一章では、著者の祖母が絶世の美少女で、(黒)歴史にのこるような将軍の愛人(妾)となる。

将軍が病に患い、正妻や他多数の愛人たちが住まう館に祖母と娘(後の母)に住むことになり、将軍の正式の子として取り上げられた娘を、帰省するふりをして拉致して取り戻す。。

要約だと伝わらないけど、もうこれだけで映画一本分のストーリーです。

ちなみにワイルド・スワン、
400ページ弱の単行本2冊分。

第一章はその30ページほど。
どれだけスケールでかいんだか。

そんなわけで、2021年。
さいしょの1冊から相当のボリュームな作品と出会えました。


ちなみにこの作品、
手元の日本語版は1993年の発行。
当時ベストセラーだったはず。
相当中古ででまわってます。

僕はメルカリで2冊セット600円で買いました。
年始を超大河ドラマでじっくり楽しみたい方にはオススメ。

逆に、マイルドな作品が好きな人には不向き。
当時の混沌とした世界が
こまかく描写されているので、、


気になったらまずはAmazonのレビューを
読むことをオススメします。
ドヒャー!!な感想がたくさん見つかりますw





800ページ超とかなりのボリューム。

とにかく軽くコンパクト派にはKindle版で。


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