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幸せに必要なものは自立である

こんばんは。りょうへいです。

今回は幸せになる勇気についての解説を行い、同時に幸せになるために必要な要素について、私なりの考察も書いていきたいと思います。

幸せになる勇気は、嫌われる勇気の続編のような立ち位置で発行された本です。

本書の中で著者である岸見一郎さんは、嫌われる勇気がアドラー心理学の地図ならば、幸せになる勇気はコンパスのようなものだと語っています。

つまり、幸せになる勇気とはアドラー心理学の実践編であり、アドラー的な生き方をするにあたって具体的にどのように生きていけば良いのかが書いてある本だということが言えるかと思います。

難解なアドラー心理学について一つ一つ答えを出してくれる本なので、嫌われる勇気は読んだことがあるけど、幸せになる勇気はまだ読んだことがないという人は、一度は読んでおくべき本です。

では、具体的に幸せになるためにはどのような勇気が必要だと書かれているのでしょうか?その点について順を追って解説をしていきますので、是非最後まで読んでみて下さいね。

1.この本を特に読んで欲しい方

解説に入る前に、この本を特に読んで欲しい人の人物像をまとめてみます。
この人物像に該当しない方でも得られるものは多くありますが、該当する方はこの本を読むことで人生に大きなプラスの面をもたらしてくれると思います。

・承認欲求の強い人
・自己顕示欲の強い人
・ナルシストな人

なんだか散々な言い方ですが、特にこのような方には一度見て頂きたい本となっています。

なぜなら、このような考えを持つ人は幸せになるための重要な要素を欠いている可能性が高く、幸せになる機会を逃していることが考えられるからです。

例えばツイッターのいいねが気になる人や、とにかく目立ちたいという人、自分が大好きで他の人よりもはるかに大切だと思う人は、この本を読むことで幸せになるきっかけを掴めるようになる可能性が高いと考えています。

もし少しでも該当する部分があると考えている方は、是非読んでみて下さいね。

2.自立の重要性

本書の中では、幸せになるためには【自立】することが非常に重要であるということを説いています

教育をする目的とは自立のためであるとさえ言い、それだけアドラーは自立することが重要であると考えていたのです。

では、人間はどのようにして自立をすることが出来るのでしょうか?

これについてアドラーは【尊敬を持って接すること】が重要であると言っています。

具体的に尊敬とは、【その人がその人らしい生き方を出来るように支援し、その人を唯一無二の人物であることを認める】という姿勢のことです。

子供の課題があったとして、その課題を解決してあげるのではなく、その子供が自分で解決出来るように支援をしてあげること。
こう言った姿勢が尊敬を持った接し方であり、その子供の自立を助けて行くことが出来るんですね。

アドラーはその中で賞罰の教育を明確に否定してます。叱ることだけでなく、褒めることすらも否定をしているのです。

叱ることならまだしも、褒めることも違うというのは意外ですよね。

その理由を簡潔に説明すると、賞罰行為は他者に評価を委ねることになるので、結局は自立の妨げになるということから来ています。

確かに人は褒められたくて動く人が圧倒的に多いですが、これは承認欲求が生み出した弊害でしかなく、人生を他人に委ねることになんの疑いも持たなくなってしまう危険性があります。

自分の価値観をしっかりと持って、相手に対して尊敬を持って接することで人生は幸せになる可能性が高いのです。

3.3つのタスク

さらに自立とは、3つのタスクに向き合うことだとアドラーは言っています。3つのタスクとは

・仕事のタスク
・交友のタスク
・愛のタスク

の3つです。

3つのタスクではそれぞれ人間関係のベースや、行為の目的が異なります。

これについて簡単に解説をすると

仕事のタスク…信用が人間関係のベース。行為の目的は【わたし】の幸せのためであり、共通の目的に向かって条件付きで相手を信じることが必要になる。
交友のタスク…信頼が人間関係のベース。行為の目的は【あなた】の幸せのためであり、条件をつけずに相手を信じることが必要となる
愛のタスク…他者を愛するという決意や決断が人間関係のベース。行為の目的はわたしたちや、共同体全体の幸せのためであり、人生の主語が【わたし】から【わたしたち】に変わることによって、真の自立を果たすことが出来る。

このような違いがあります。少し難しいですね。

この中で交友についての考えていくと、幸せになるためには、自分から相手をリスペクトする姿勢が非常に重要であるということを言っています。

相手が見返りとしてあなたをリスペクトするかどうかは、相手の課題であり、あなたの課題ではありません。
あなたは相手に対して見返りのないリスペクトをすることが大切で、条件をつけずに相手を信じることが非常に重要なんですね。
ギブアンドテイクではなく、交友に必要なのはギブなのです。

愛のタスクにしろ仕事のタスクにしろこのようにして自立を果たすことで、幸せに生きる土台を築いていきましょうということをアドラーは言っています。

最後に

幸せになるとは、自立することだなんて、なんだかアドラーらしい言い回しに感じますね。でも、幸せになるために自立は非常に重要なことだということがお分り頂けたかと思います。

誰かの価値観ではなく、自分の価値観を生きるために自立を果たし、幸せになる勇気を持っていきていきたいものですね。

この記事を読んで下さった方が、幸せになる勇気について興味を持ち、実際に幸せになるためのなんらかのきっかけを掴んでくだされば幸いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!



頂いたサポート代を全てうまい棒に変換し、1年後にnoteで写真公開することを目論んでいます。