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たまには弱音を、転がしてみる

※目安:約800文字

ポジティブもネガティブも感情の一つでしかない
好調も不調もマイペースを乱すものでしかない
そうは判っていても弱音に溺れる時はあるじゃないか
人間だもの

いや、別に国民的詩人の真似をしたかったのではない
ちょっと落ち込んでいただけ
少しでも重くならないように書いてみたら
こうなっただけ

いろいろ無能な人間だとは気付いていたけど
やっぱりか、と悲しい気持ちになる
世の中の枠組の中で
息をするだけで疲れてしまう
何をやっても駄目なヤツなんだなと
自分の目に映ってしまう

何かで目にしただか耳にしただか
「人間にはみんなから授かった自分だけの能があって
 それを上手に見つけて開花させた人を『天才』という」
のだそうだ

そんなの、本当にあるのだろうか
まぁ、なかなかうまく見つけたり開花させたりできないからこそ
『天才』と呼ばれる人たちがいるのだろうけど

でも、インターネットで世界が小さくなってから
誰も彼もが天才に見える時があって
その度に心が折れる

誰かと比べて、とか
自分の才能を信じたい、とか
誰にも認めてもらえない、とか
そういうことではない

そもそも小さな存在の人間が
目まぐるしい速度でかき混ぜていく世界の中で
息をしているだけでも精一杯の、自分のような人間が
生きていく必要性などあるのだろうか
淘汰されてしまえばいいのに
……などと
こんな青空を見上げていると
ついつい考えてしまう自分の弱さに心が折れている

こういう時ついついものを捨てがちになる
身の回りを軽くしておくため
いつでもあの青空の向こうへ飛んでいけるように

今日もまたモノが減った
でもそんなことやっている間は
結局飛びたったりはしないんだ

これは自分にとって
乱れた調子をマイペースに戻す作業なんじゃないかと
最近は感じている

だから明日もちゃんと息をしていられるように
今は弱音にとことん溺れたまま
さっさと寝てしまおう
目が覚めたら少しは
このひとときの絶望を忘れていられますように

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