CROIX -クロワ- シリーズから新しい「Alchimiste 2023 -アルシミスト 2023-」がリリースです！

Alchimiste 2023 - アルシミスト 2023 -

凍頂烏龍とジャスミンを使用し、フルーティーなエステルと40℃と高い発酵温度が特徴のKveik酵母で発酵をさせました。

クロワシリーズは毎回ワインから着想を得てビールのレシピを考えています。つくりたい味わいから逆算してレシピをつくっているので、ビアスタイルには当てはまらないことも。
ビアスタイルを意識せず、純粋に液体を楽しんでほしいなと思っています。

さて、今回のアルシミストはオレンジワインから着想を得てつくっています。オレンジワイン特有の果皮のニュアンスをビールで表現しました。

麦芽の糖化時に凍頂烏龍とジャスミンの茶葉を加えて抽出することで茶葉のえぐみを出さず、凍頂烏龍とジャスミンのアロマが綺麗に出るようなイメージで仕込みをしました。
茶葉由来の丸い味わいと微かな渋みが軽めなオレンジワインに近いニュアンスを出せたと思います。

味わいは、抜栓直後は今回の鍵となる凍頂烏龍とジャスミンが華やかに香ります。木樽を思わせるバニラやマロっとしたヤクルトっぽさは茶葉のポリフェノール由来でしょうか。奥にはクランベリーのような紅い果実も感じられます。ガスが抜けると、マンゴーやアプリコット、薄っすらとぶどうの果皮のようなタンニンも感じられます。
ビールグラスでも美味しく飲めますが、是非とも大きめのワイングラスで楽しんでください。

去年、KUNITACHI BREWERYとコラボしてから、ノルウェーで伝統的に使われているKveik(クヴェイク)酵母に力を入れています。

クヴェイクとは、ノルウェーで生まれた野生酵母などの集合体で、高い発酵温度帯と保存性(乾燥、冷凍にも耐えられる)を持ったユニークな酵母です。
有機酸を生成することも大きな特徴で、酸味を重視したビール造りをしている僕たちにとってクヴェイクがつくる柔らかい酸味は重宝しています。

現地のノルウェーでは、保存性の高さを生かして木のリングに酵母を付着させて醸造所内に吊るして乾燥し、保管しています。カーブドッチでも、ノルウェーからリングを取り寄せて実験的に使用しています。

乾燥の過程で醸造所内の菌を吸着して、その醸造所独自の味わいに育っていくはずなので今後の成長が楽しみです。

醸造責任者　草野竜征

ワイナリー内のコテアコテ マルシェにて販売をしております。
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