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大阪マラソン 2023

2月26日、大阪マラソン2023に参加してきました。

今回はその感想や反省点、そして今後について書いていきたいと思うので少々長い文章になりますが、最後までご覧頂けると嬉しいです。

スタート前

今回が自分にとって初マラソンだったが、11月の上尾ハーフで68'06のタイムで走れた為エリートでの出場資格(ハーフ68'30)を満たすことができ、エリートでの出走することができた。
一般と前日受付の場所も違い、ユニフォーム検定もあるので普段使っている同好会のユニフォームが使えず、この日の為に国際陸連基準のユニフォームを自作した笑

競争部に似ているがサトウのごはんが付いてないないのでセーフ(笑)

前日受付の時から周りにはTVで見た事がある選手ばかりで、非常にテンションが上がった状態で当日を迎えた。
当日はエリート専用の控室、アップ場がありとても優遇された環境でスタートまでの時間を過ごす事ができた。一般で走るとスタート前にトイレ待ちの長蛇の列に並ばなければいけないし、スタート40分程前にはスタートラインに立つ必要があるので体が冷え切ってしまうが、エリートだとその心配が無く走る事ができるのでとても良かった
控室では、隣にトヨタやKaoといった実業団の選手が居たり、見渡す限りTVで見た事のある実業団の選手ばかりでとてもテンションが上がった
アップが終わり、スタート10分前にスタート地点に移動した。気温は5℃前後、曇り、無風と、絶好のコンディション下でスタートした。直前練習の感覚も良く、順調に練習を積めていると思っていたので、目標タイムを2時間半から上方修正して2時間25分と考えスタートを切った

〜10km

スタート後、先ずは走る集団を探した。元YouTuberで昔からよく見させてもらっている、クロロさんが見つかった。クロロさんは前日、twitter上で2時間25分が目標と仰っていたので、自分もそこにつこうと思いクロロさんの後ろについた。暫くすると集団になり、自分が居るのが女子の先頭集団だと分かった。日本人選手も何人かおり、女子の実業団選手にはハーフやトラックのタイムで勝っているから余裕でこの集団ならつけそうだと思ったのでその集団で進める事を決めた。ペースも3'25前後で進んでおり5kmの通過は17'03。非常にいい感じだった。しかし、その後、少しペースが上がり、3'20前半になる事が多くなった。3'25~27と考えていた自分にとっては少し速いのではないか、というか気持ちがあったが、自分はリズムを作って走るタイプなのでせっかく作ったリズムを壊したくなかったのと、クロロさんが集団に居たのでそのままいく事を10km手前で決めた。10kmは33'48(16'49)

7km付近?まだ余裕

10km〜20km

その後は集団に着くことだけを考えた。この区間は折返しもあったが、総じてとても楽に走れ、調子が良いと感じた。スペシャルも目立つ作りにしたので直ぐに見つかり、問題なく取ることができた。本当にこの区間は前に合わせるだけで終始楽だった。15kmは50'41(16'53)、20kmは1.07'34(16'53)で通過。

20km〜30km

20km過ぎのスペシャルは時計を見てたら過ぎていて取れなかったが焦らずゼネラルを取り、ハーフを1.11'21で通過。この時で目標からの貯金は1分10秒程。想定より速かったがまだまだ余裕たっぷりだし失速する未来が見えなかったのでこのままいって20分台前半もいけるかも?なんて思っていた。ペースも3'25を切るくらいで安定し、25kmは1.24'33(16'55)で通過した。しかし、この辺りから少しずつ足が重い感じがして、集団の真ん中で走っていたつもりが気づいたら一番後ろに居た。ここで初めて「あれ?」と思った体感と実際が合わなくってきたのだ。なんとか誤魔化して走ったが28kmくらいで遂に集団との距離を詰められなくなり、脱落してしまった。そこに追い打ちをかけるように千日前通の上りがやってきた。スタート前にも坂があるのは知っていたが、地元伊勢原にはそれより凄い坂が沢山あるしそこを走り込んできた自分には何てこと無いだろうと思っていたら、全然そんな事なく、メチャメチャきつかった。思ってたより坂が長く、前に足を出すのが辛かった。だが、クロロさんが後から追いついてきたのでそこに合わせればまだ立て直せる!と思って後ろに着いた。(トラックやハーフはこれで意外と立て直せる)そのまま30kmを1.41'43(17'10)で通過。

25kmの給水しっかり取れた
30km手前、集団から離れる

30km〜finish

30kmを過ぎ、クロロさんと並走して立て直そうとしたが、それまで3'20前半だったラップタイムがここに来て一気に3'30~40に落ちた。しかし、貯金もあるし十分2時間25分は狙えると思ってた。だが、31km付近でクロロさんからも離れ、単独になってしまう、ここで初めて足が残ってない事に気づいた。本当に、気づいた時には既に足が残っていなかった笑。記憶が正しければ、残り10kmを1時間50分とかで通過した。まさかキロ4までは落ちないだろうから、このまま維持していければ大丈夫だ!と思い込んだが心の中では「嘘だろ、まだ10kmあるのか…」と思った。35kmは1.59'56(18'13)で通過。失速してたが3'40前後にまとめられており、2時間25分は厳しくとも2時間半は狙えると思ってた。しかし、もうその時点で足が売り切れてて、その後はjogでしか走れなかった。後ろから来た選手に合わせるとこもできず、ラップも一気に4分に落ちてしまう…。もうこうなると立て直す事もできず、頭の中には完走しようとの思いだけしかなかった。30km過ぎてから吐き気もあり、30km過ぎからはずっと足が攣りそうだった。そんな状態でペースを上げれる訳もなく、ストレートパンチを打たれ続けるボクサーのような感覚だった。
何とか40kmを2.21'06(21'10)で通過。ここにきてサブ2.5がギリギリだと初めて気づいたが、だからといってどうする事も出来ず、ひたすらに足を動かし、ゴールを目指した。ゴールゲートが見えた時はもはや嬉しくて涙が出てきそうだった笑。
結果、2時間31分13秒(ネット2時間31分09秒)でのフィニッシュとなった。

後半ハーフ79'52?笑える程失速している
ゴール直前、もはや普段のjogより遅い

反省&これからについて

最低目標だと思っていたサブ2.5も達成できず、非常に悔しい結果に終わってしまった。ただ、最低限完走はできた訳だし、これが初めてのマラソンで30kmまでは2時間20分台前半のペースで走れたのは収穫だと思う。練習の出来や直前の状態が良かったので当初考えていたサブ2.5ペースから目標を上方修正して攻めたペースで走ったが、もう少し抑えたペースで走っていたら後半の失速を抑えられたかもしれない。しかし、自分の好きな言葉に、
“better to have loved and lost, than never to have loved at all”
という言葉があるように、やらないで得た後悔よりもやって得た後悔の方がマシだと思うので今回のレースで攻めた事に後悔は無い。実際、女子の先頭集団で走っていた時はとても楽しかったし、NHKの放送に映りこむこともできたのでよかった笑
今回のマラソンに向けた取り組みを振り返って言える事は「マラソンをなめていた」という事だろう。今日、集団の中にいた、天満屋の選手はトラックやハーフの持ちタイムが自分より圧倒的に下のはずだからつけると思った。しかし、彼女に30㎞手前で着いていけなくなってしまった。トラックやハーフで上回っているのにマラソンで完敗してしまうのはなぜだろう、と考えると、走り込みの量の違いだと思う。自分はせいぜい月間500㎞しか走っておらず、実業団の選手は800~900km位は女子でも走っていると思う。最後の12.195㎞走れるか、走れないか、の違いはここだと思う。では、月800㎞走れば良いのか?と言われれば、市民ランナーである自分が800㎞走るのは難しいし、そんな走ったら故障してしまうと思う。それに、いつも参考にさせてもらっている川内優輝選手がtwitterでこのようにつぶやいていた。

ここにあるように、次回マラソンに挑む際は月間600㎞前後を走行距離の目標にして、ポイント練の質を高めたい。また、川内選手が大阪までのトレーニングメニューを公開していたが、見比べても自分のメニューはあまり悪くなかったと思う。あとは継続的に年間を通じて距離を踏めればスタミナを養成することが出来るのではないか。
今まではトラックシーズンは月1回程度しか30㎞のような距離走を入れてなかったが、今後は月2回を目安にしていきたい。
大坂マラソンはコースも素晴らしかったし、応援も多く、とても走っていて楽しい大会だったので、また走りたいと思うし、大阪の借りは大阪で返したい。来年は就活もあり、どうなるか分からないが2年後は必ずここに帰ってきたい。そしてその時はゴールする瞬間まで全力で走り切れる力を着けたいと思う
今後はまたトラックで頑張りたい。目標は5000m/14'45、10000m/30'50。秋にはハーフで66分台、ここを狙いたい。
またトラックシーズンに向けては以下のnoteに書いてあるのでそちらを参照してほしい。

以上、大阪マラソンの振り返りでした。
長々と書いてしまいましたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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