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ありがとう。そしてさよなら、国語辞典。

次男が小学校を卒業したので、小学生用の国語辞典を処分することにした。

長男の分も予備的にとっておいてあったから、今回処分するのは2冊。

2人とも幼稚園年長の時に買い与えた。

少し早いかと思ったけれど、その時点でひらがな・カタカナは覚えていたし、小学校に入ったら授業で使うものとわかっていたからだ。
わからない言葉は一緒に調べてみようといって辞書を引いたし、家族で辞書引きゲームもよくやったしで、メリットしかなかった。

辞書を引いたら付箋に語句を書いて貼る。
これは今までこのくらい辞書で言葉を引いたよ、の達成感のためにやっていた。

小学校で辞書の使い方を習うのは確か3年生。
学校からの通知で国語辞典と付箋を持参する頃には、すでに付箋は相当な量が貼られていた。
でも付箋付けは学校の方針もあり、この学年まで。
今はかなりの量の付箋がはがれてしまったけれど、付箋でモコモコになった子供たちの国語辞典を見たら、十分に減価償却されたと思う。


長男が高学年になった時、小学生用の国語辞典には言葉が載ってないんだよね、ということが度々出てきた。

夫婦が使っていた国語辞典で対応していたけれど、中学校でも使うだろうと、思い切って高学年のうちに新明解の最新版を買い与えた。
夫婦で使っていた国語辞典は版が古かったからだ。

それとほぼ同時期に英検を受け始めていたこともあって、簡易なものではあるけれど、英和と和英辞典も購入した。


長男が中学生になった時に国語辞典は授業で持ってきてと言われ、早々に持っていったようだが、なかなか英語の辞典の催促がこない。

持ってきてと言われないの?と聞いてみたが、言われないという。
そうしているうちに簡易なものだと単語が載っていないと言い出し、またしても英検のためにジーニアスの英和辞典を1冊購入することになる。

学校では結局、英和も和英も使うことなく3年間が終わった。
今はきっと辞書引きよりも、英語を耳から聞いて発音する、授業はそちらに時間をかけているのだろう。


長男が高校生になり、学校推奨ということで電子辞書の購入を勧められた。
学校販売もしていたが、強制ではなかったので入学式ギリギリまで悩んで、ほぼ学校推奨のタイプと同じものをネットで購入した。

電子辞書・・・初めて使ってみたがこれがすごい。
辞書のフルコースに百科事典。
英検等の問題集まで内蔵されていた。
英検の問題集、買わなくていいじゃん。

だが、長男は電子辞書より、紙の辞書の方がいいんだよねー。と言って自宅では紙辞書を使う。

しかも英語の授業で、電子辞書を購入した人ー?と手を挙げさせる機会があったらしく、長男のクラスでは数人しかいなかったようだ。

え?3万円の電子辞書は?え?もしやムダ・・・?
ちょっとだけ、そんな予感はしていたけれど。


それから1年。
辞書を学校に持っていくのはさすがに重すぎると思ったのか、電子辞書を学校に持っていくようになり、電池もこれまで何回か交換しているのでそれなりに使っているようだ。



そんなこんなで、今年中学に入学した次男には、新明解の国語辞典もジーニアスの英和辞典も長男のお下がりとなった。

お下がり、ちょっとかわいそうかなと思ったけれど。
小学生の時に使った国語辞典に比べればキレイだし、次男から特に不満も出ていないので、良しとする。



それにしてもこの小学生用の国語辞典2冊。
処分しようと机から出して、早1カ月が経つ。
子どもたちが一生懸命辞書を引いて覚えた言葉はいくつあるのだろう。
やっぱり辞書を捨てるというのはなんだか抵抗がある。


だから写真に撮ってnoteにしたためた。


手垢にまみれ、所々破れも見られる国語辞典。
これから燃やされるのか、溶かして再生紙になるのかはわからないけれど、いずれにしても辞書としては消えてしまう。

けれどもこの国語辞典で覚えた言葉たちは、彼らの脳にとどまり、きっと何度もアウトプットされるのだろう。


ありがとう、国語辞典。
さよなら、国語辞典。

キミがいなくなっても
キミのおかげで
言葉は彼らの中でずっと、生き続ける。

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