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ネガティブなお気持ち

昨日は仕事終わりに少し用事を済ませて帰宅。あれやこれやとやることはあったのだがどうも何も手につかずに寝落ちてしまった。疲れが溜まっていたせいだろうと思っていたが、久しぶりにしっかり寝て朝起きてもまだしょんぼりしていてようやく気がついた。これは鳥山明さんの訃報にショックを受けていたせいだ。

どうも自分のネガティブな気持ちに鈍感である。悲しみ、怒り、失望、恥ずかしい、苛立ち……そういう感情をその場で素直に表現出来ない。それだけならまだしも、自分でも気づかなかったりすることが多々ある。その場では何となくモヤッとして、疲れてるのかな?ぐらいの自覚でスルーしてしまう。そして後になって、あ!あれは悲しみだったのか!ムカついていたのか!と気づく。難儀な性分だなぁと思う。

おそらく生まれ持ってきたものと、当時の世相のようなものもあったんじゃないかと思う。男の子がクヨクヨした所を見せちゃいけない、長男なんだから、人前で泣くなんてとんでもない。男だから、年上だから……親や先生からもそういうことを言われて育ったような気もする。ネガティブな気持ちは見せないようにするのが当たり前、隠すのが当然、そんなことをしているうちに、本当の自分の気持ちが分からなくなってしまった。今でもお笑いやら演劇やらに身を置いているわけだが、たぶん『嘘をつく』という才能を人よりちょっとだけ持ち合わせていたのだろう。嘘をつく最上の方法は、自分で自分の嘘を嘘だと思わないことだ。真実だと思うことだ。ネガティブな気持ちを隠すために、ネガティブな気持ちにそもそも気づかないという才能。後からでも気づけるようになってきたのは成長なのか、それとも昔のように隠し通せなくなってきたという退化なのか。でも自分自身はこの変化を、全面的ではないにせよ好意的な変化だと受け取ろうとしている。

鳥山明さんが亡くなって、どうやら何も手につかない程に悲しい気持ちになって落ち込んでいたらしい。ドラクエ、Dr.スランプ、ドラゴンボール、思春期の僕のそばにずっとあって、今の自分の人格形成に大いに影響を与えた人だった。まずしっかり悲しく寂しく思う気持ちを大切にしたい。

ドラクエ展で買ったゾーマ様

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