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イタリアの空の下

こんにちは。

今春休みの僕は、同じ建築学科の友人とイタリアの旅行に来ています。

約10日かけてローマ、フィレンツェ、ヴェネチア、ミラノを回る旅程で、現在3日めの夜をフィレンツェのホテルで探しています。

目的はイタリアの建築をめぐることなのですが、見たい建築の大半は有名な観光地でもあり、ほぼほぼ普通の旅行のような感じになっています(笑)。

スリや詐欺などの軽犯罪が多いということでそれなりに気を引き締めているのですが、今の所被害に遭うこともなく、無事に過ごせています。

昨日とおとといは、慣れない土地で気を張りすぎたせいか、ホテルに着くや否やベッドに横になって爆睡していたのですが、だんだんとこの環境にも適応してきたようで、色々と考える余裕ができてきました。なのでいま、こんな日記を書いています。

夏にいったニューヨークに続き、大学に入ってから二度目の海外なわけですが、やはり国によって色が違うんだなと思いました。イタリアの建築や文化は日本、アメリカのそれとは大きく異なり、新しい感覚がたくさんあります。

建築に関して言えば、築何百年の古い建物がそこらじゅうにあり、現代の建築を探す方が難しいのでは、というくらいです笑。組積造と思われる分厚い壁が垂直に伸びたような建築が隙間なく連なっていて、その隙間に細い道や広場を形成しています。色は全てと言っていいほど暖色系で、入り組んだ裏道の風景には特に惹かれるものがあります。

他にもドアや街灯などをとっても日本とは違ったデザインのセンスを感じ、遊び心を感じます。

 ここのところ少し「建築」から離れた生活をしていたようなきがするのですが、こうした新しい環境に身を置くことで改めて、「自分が何かを作るとしたらどんなものを作りたいのか」という視点で街の良し悪しを判断できるようになる気がします。

日本にいて当たり前だと思っていたような風景が、少し外に出ると当たり前でないことに気づき、普段見逃しがちなところにまで目がいくようになるという感じでしょうか(外に出なくてもそうしたらちょっとした違和感に気づけるのがプロの目線な気もし、そう言った意味では自分の意識はまだまだ低いなと感じますが…笑)。

そうした中、自分が興味を惹かれるのは「小道」の魅力です。そうした街路は計画的に作られたというよりも、建っていく、あるいはすでに建てられていた建物の隙間を縫うように作られたもので、ある意味では「余白」のような空間であると言えるでしょう。そして、そうした余白にこそ人の生活が表出するように思います。

大きな教会の前に撮られた広場は賑やかで色々な人が集まりますが、やはりどこか「非日常」的であったり「着飾った」雰囲気があります。それは決して悪いことではないと思うのですが、そうした表向きの明るい世界と対比的な、より「日常的」な雰囲気が醸し出されるこぢんまりとした空間に、魅力を感じます。(勿論日本にはあまりない、西洋ならではの「広場」も良いなと思いましたが。広場の中でも気がつけば壁際の方に居てしまっているのは日本人のサガなのでしょうか…笑)

これからもイタリアの街を歩く旅が続くので、いろいろな魅力を発見していきながら、自分の中で良いなと思えるものをコレクションしていきたいと思います笑

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