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【夢日記】<前編>願望夢と現実が行ったり来たりする不思議な夢を見た

【はしがき】

不思議な夢を見た。
願望夢と現実が入り混じったような夢を見た。
あまり体験した覚えが無い類いの夢だった。

年代で言えば、大学時代、こうなりたい自分像がありながらも、現実はそうは行かなかった、そんなコントラストが印象に残るテーマを、二つ、見た。

ざっくりと分ければ、一つ目は夢実現。二つ目は青春と恋愛。いずれも、僕の根幹を成す、とも思えるテーマだ。いや、僕だけじゃなくて、人間誰しもそうだ、と言い切っても良いのかもしれないけれど。

よって、中々ボリューミーな夢だったので、前半は夢実現、二つ目は青春と恋愛、前後半に分かれることが予想される。むしろ、何故か毎回長ったらしくなってしまう「注釈」が悪さをしてしまうと、まだ一度も行なっていない「前編・中編・後編」の三部作になる恐れすらある、かもしれない。それは僕自身、書いてみないと分からない。

そもそも、この「はしがき」が悪さをしていると言われれば、それを言われたらその通りなんだよなと、黙するしかないのもまた、頭の痛い話であるのだが・・・。


【願望夢①】

※夢の内容上、野球好きじゃないと「???」になる部分が多々あると思われますが、これはもうどうしようもない、というわけで、さっと読み飛ばしてもらうか、そっとブラウザバックしていただければ幸いです。すみません。言わずもがな、僕は、大を付けて良いぐらい、野球が好きです。レギュラーシーズンが終わったことに一抹の寂しさを覚えるぐらいには。

僕はプロ野球選手として活躍していた。

どれぐらい活躍していたかと言えば、若手有望株という期待値込みではあったが、日本代表チームに選出されて、ラッキーボーイ的な役割を果たして、紙面を賑わす程度には、活躍していた。

野球好きの方しか分からないであろう例え方で申し訳ないのだが「侍ジャパンのユニフォームを着るとカンカン打ちまくる巨人の小林誠司みたいな感じちゃう?」と言えば、ある程度、イメージしやすいのかなと思われる。

もう一つ付け加えておくと、小林誠司選手と比べると、もっと若い年齢での選出、チーム最年少、ぐらいの立ち位置だったと推測される。その点においては、直近の侍ジャパンメンバーとして選出された、中日の髙橋宏斗選手が割と近いのかもしれない。

※侍ジャパン:野球の日本代表チームの呼称

注釈

「〇〇(僕の苗字)、快足を飛ばして一気にホームを踏む!」

「いや、俺、そんな速くないで?(笑)」

スポーツ紙の一面に、自分の活躍がデカデカと取り上げられているのを一瞥しながら、僕は、誰に聞かせるでもなく、一人でツッコミを入れていた。

「イメージが先行すると怖いねぇ・・・。」

僕は「若手選手でハツラツとプレーしているという理由だけで『快足』と銘打たれても困る」と言わんばかりに「WHY?」のポーズを仰々しく取ってみせた。

しかし、終始、笑みを浮かべていた。その表情からは「内心まんざらでもないんだけどね」といった感情が読み取れた。

夢世界では侍ジャパンのユニフォームを着てプレーしていたのだが、プロ野球選手である僕が所属していたチームは、広島東洋カープだったようだ。それも、相思相愛の仲、入団することが出来たらしい。

僕は、堂林翔太選手に憧れていた。彼と同じチームでプレーすることが出来れば最高だ、と思っているところに、縁が繋がって、晴れてカープのユニフォームを着ることが出来た。

それだけで終わらず、背番号は13番をいただくことが出来た。「何番が欲しい?」と聞かれたので、即座に僕は「じゃあ13番を!」と言っていた。

僕は、そんなのは俺からすれば愚問だと言わんばかりに、考える間も無く13番と答えたのだが、相手はビックリした様子を見せず「はい、13番ね、了解しました」と、温和な笑みを浮かべて頷いた。どうやら、想定済みの返答だったみたいだ。

「なぜ13番なのか?」というのも、やはり野球好きの方、それもカープファンでなければ、ピンと来ない話で恐縮なのだけど、堂林選手が背番号7を背負う前は、背番号13を背負っていたのだ。

それに加え、これはあくまでも個人的な見解になるのだが、背番号7と言われると、僕にとっては野村謙二郎なのである。そして、背番号13こそが、堂林翔太なのである。(他に着用している選手の皆様ごめんなさい!)

ゆえに「何番が着けたい?」と問われたら「じゃあ13番!」と答えるのは、僕にとっては当然のことなのだ。現実世界では森浦大輔選手が着用しているが、夢世界では、居ない世界線だったのかもしれない。少なくとも登場はして来なかった。(重ねてごめんなさい!)

最後に、フォローになるのか良く分からないけれど、森浦選手の登場曲、KANAーBOON『シルエット』が、個人的に彼のイメージとマッチしている気がして、僕は好きだ。あの曲が流れると「おっ」となるぐらいには好きだ。一岡竜司選手の登場曲、FIELD OF VIEW『突然』ぐらいマッチしていると思われる。

「そんなこと言われても全部お前の主観だからわかんねえよ!」

全くもってその通り。大変、失礼致しました。

注釈

そんなわけで、僕は、カープのユニフォームでも13番を着けていたし、侍ジャパンのユニフォームでも13番を着けていた。自分に選択権があるならば、変えたくないし、譲りたくもない。僕にとっては、それぐらい、こだわりの強い番号だった。

僕は、今後、どれだけ活躍したとしても、一桁の背番号を背負う気は、一切無かった。一桁番号はレギュラー格の野手というイメージが強いけれど、「13番と言えば〇〇(僕の苗字)」にしたい気持ちの方が、断然強かったからだ。


【現実①】

僕はバイトに明け暮れていた。来る日もバイト。来る日もバイト。何も変わり映えのしない日々。生き甲斐なんてものはない。ただ、生きるために、バイトをして、身銭を稼ぐ。夢はおろか目標すら無かった。ビジョンが無いというよりも、描くエネルギー自体が、枯渇していたようだった。

そんな中で、自分の情動が動く瞬間と言えば、「うわ~、この日、シフト入ってるのかよ~!」という、ネガティブな感情が入り混じった驚きと「おっ、この日、シフト入ってないのか!」という、ポジティブな感情が入り混じった驚きぐらいだった。

シフトを見ては一喜一憂する毎日。とはいえ、いざ働き始めれば、憂いていた感情はどこへやら、仕事モードのスイッチが入って、あっという間に一日は過ぎ去っていった。

逆もまた然り。シフトが入ってないとあれだけ喜んでいたくせに、今日はバイトが無くてヒマー、などと、せっかくの休日を無為に過ごしてしまうといった「THE・自堕落」な生活を送っていた。

だが、そんな僕にも、唯一と言える趣味があった。

それは何かと言えば、自慰行為に伴うアダルト作品の選定、下劣な表現を用いれば「オナネタ探し」をしている時が、一番、時間を忘れて没頭することが出来たのだった。

ここでいう「アダルト作品」とは、自分の性欲を満たす分野全般を指しているのだが、とりわけ、アダルト動画の鑑賞には、余念が無かった。カテゴリー設定等を手慣れた操作で行い、自身のお眼鏡に叶う作品と出会えることを、至上の喜びとしていたのだ。

それがそのまま生き甲斐になっていると言えば、まぁそうなるのかもしれない。確かに、夢も希望も無い毎日に潤いを与えてくれる清涼飲料水的な役割を担っていたことは、間違いない。そう考えれば「生きる糧」とでも形容した方が、より事実に即した表現になるのではないだろうか。

僕が一人暮らしを始めた頃、まず感動したのは「周りのことを何も気にせずに自慰行為に耽られる」ということだった。

下世話な話で申し訳ないのだが、実際問題、そうなんじゃないのかな、と僕は密かに思っている。特に、僕がそうであったように、大学進学を機に実家を離れて下宿暮らしを始めた人は。無論、聞いたためしが無いので、勝手に僕がそう思い込んでいるに過ぎないのだけれど。

その中でも、僕が一番感動したのは「アダルト動画をイヤホン装着せずに鑑賞すると臨場感半端ないやん!」ということだった。

それまでは、片耳はイヤホンを装着してアダルト動画を楽しみつつも、もう片耳は、周りの音に瞬時に反応出来るよう、耳をそばだてていた。

つまり、鬼滅の刃風に言えば、アダルト動画に全集中することが出来ない環境に身を置きながら、コソコソと楽しんでいたわけだ。

ゆえに、あの時の感動は一入(ひとしお)だった。その体験が、現実バージョンの夢世界となって、ありありと描かれたのかもしれない。

注釈

▼ チャプター①「夢実現」END

~中編へ続く~


※中編

※後編


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