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週末読書メモ141. 『日本のコピー ベスト500』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

人々の心を奪いつづけた、この日本のコピーライターの仕事集は、若きコピーライターのお手本としてはもちろん、さまざまなビジネスでの発想のヒントとしても有効であると考えます。


トップクリエイターたち10名が、日本のコピーベスト500を選出。

昭和から平成にかけての主要なコピーが網羅されています。

コピー(言葉)自体の魅力はもちろん、言葉を評価する視点まで読み手にヒントを与える1冊となっています。


おいしい生活。
ー 「おいしい」も「生活」も普通の言葉なのに、こう組み合わせたときに、ふいに生き生きしはじめて。「おいしい」も「生活」も新しい言葉になった。

想像力と数百円
ー 想像力と数百円が強力な接着剤で合体したことに、私は快感をもって感服したのです。糸井重里製のこの接着剤は時代を経てもその粘着力を失うことはないでしょう。

500のコピーが掲載されている中でも、ベスト1と2がこちら。

「おいしい生活。」、「想像力と数百円」。

この心を掴まれる感じは何なのだろうか…

イノベーションとは既存の組合せとは言いますが、こうも新しい概念を創れるのかと。どちらも、糸井重里製であることに、その凄さを感じざるを得ません。


男は黙って
サッポロビール
ー 「言葉は端的に、そして受け手の知性を最大化できるようなコピーを」ということなのだとあらためて理解する。

触ってごらん、ウールだよ。
ー なんてやさしい。なんて正しい。なんてあたたかい、このコピー。

受け手に何を感じさせるか。それも、端的に最小限の言葉で。その事象を、相手の想像力・理解力を、どこまで解像度高く掴めるかが重要なのだと。


わんぱくでもいい
たくましく
育ってほしい

ー 広告には「眼差し」がある。眼差しは想いである。受け手を想う気持ち、社会を想う気持ち、人間を想う気持ち、である。

ベスト10には入っていなかったものの、惹かれた言葉がこちら。

”「眼差し」がある。眼差しは想いである。”という解説もグッときます。

想いの有無は、不思議と受け手には伝わるもの。では、いかに想いを乗せられるのか。自分の想いと向き合うことが不可欠であるとともに、想いを表す言葉を蓄積できているかが中長期的には差が付くのだろうなあ。


本書は、ツギノジダイでも選書されていた1冊。

日々扱う言葉について考える機会が増えたことです。言葉は人の心に思いを届けることができる有用なものですが、一歩間違えれば凶器にもなり得ます。
意味とか、組み合わせ方とか、伝わり方とか、言葉を追求するのは、自分の思いを正しく伝えて生きていく上でとても大切なことなんじゃないかなと思っています。

オススメの1冊『日本のコピー ベスト500』

側島製罐の石川さんも述べる通り、言葉の強さも改めて知る内容となっています。

かたが言葉、されど言葉。

この2年くらいは、自分はどんな物語を紡げるのだろうかと考える機会が多かったけれど、一つ一つの細部の言葉もしっかりと紡ぎ切れるようにしていきたい。


【本の抜粋】
人々の心を奪いつづけた、この日本のコピーライターの仕事集は、若きコピーライターのお手本としてはもちろん、さまざまなビジネスでの発想のヒントとしても有効であると考えます。

おいしい生活。
ー 「おいしい」も「生活」も普通の言葉なのに、こう組み合わせたときに、ふいに生き生きしはじめて。「おいしい」も「生活」も新しい言葉になった。

想像力と数百円
ー 想像力と数百円が強力な接着剤で合体したことに、私は快感をもって感服したのです。糸井重里製のこの接着剤は時代を経てもその粘着力を失うことはないでしょう。

男は黙って
サッポロビール
ー 「言葉は端的に、そして受け手の知性を最大化できるようなコピーを」ということなのだとあらためて理解する。

触ってごらん、ウールだよ。
ー なんてやさしい。なんて正しい。なんてあたたかい、このコピー。

わんぱくでもいい
たくましく
育ってほしい
ー 広告には「眼差し」がある。眼差しは想いである。受け手を想う気持ち、社会を想う気持ち、人間を想う気持ち、である。

でっかいどお。北海道
ー 地元の人が喜ばないデスティネーションコピーはダメだと、ずっと言い続けてきた。その点、このコピーは北海道の人もうれしかっただろうなと。

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