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やってみよう

何か新しいことをやってみようシリーズ。今日は小唄のお稽古に行ってみる。

この世界に入ってお稽古事をやってこなかった。もちろん噺は別としてね。日舞を前座の頃に3.4回行ったことがあるくらい。これは一門が皆んな行っていたので、お前も行けと言われただけで、自分から行ったわけではない。案の定続かなかった。唯一続いた燕三兄さんは、師匠の会で自分の高座の後に夕暮を踊って拍手喝采であったことを記憶している。記憶だからね。記憶って曖昧だから。そのとき、袖から見ていてもう一つ記憶しているのは、ものすごい上手か、ものすごい下手っぴ、どちらかじゃないと見ているお客さんが困ってしまうんだなということ。最後までやりきった燕三兄さんは本当にえらいと思った。とても真面目なんだよな。あの兄さん。

横道にそれたが、紙屑屋を習ったり、色々な噺に触れると、やっぱり邦楽やったほうがいいな、やるんだったら唄かなと思っていたので、人に紹介していただいて、とある小唄のお師匠さんのところに見学に伺った。とても素敵な方だったので、噺の中に自分が入ったようで楽しい。江戸っ子の職人連中が行くあの稽古所だ。あの形は人間として正しいと思う。現にうちの市若さんは笛がどんどん上手くなっている。女性のお師匠さんだそうだ。男って単純。

見学だけかと思ったら、何だか早速始まった。向かい合わせに座る。この形は前に男の師匠がいないとどうもむず痒い。直に慣れるだろうか。

一通り説明も受けて今日はおしまい。お稽古で使うノートを買いに日本橋の榛原さんへ。和紙屋さんだ。品のあるお店で置いてある物も素敵。お目当ての品物を買って、秋葉原まで散歩をする。

神田祭が始まっているようで、街全体の雰囲気もいい。やっぱり噺に出てくる場所にいたほうが気持ちも上がる。

お稽古続くかな。ある程度は続けないと始めた意味ないからな。頑張ろう。

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